世界初の取り組み
オトロンカーズ株式会社は、世界最高峰の自動車サプライヤーであるボッシュ株式会社が開発したBCHR(Bosch Car History Report)を採用し、中古車の品質評価プロセスを大きく変えることに成功しました。このBCHRを使用することで、従来の目視による評価だけではなく、デジタルデータに基づく精度の高い車両診断が可能となりました。
設立の背景
近年、中古車業界においては、車両の品質や過去の事故歴に関する透明性が求められています。購入者の間で不安や不満が広がる中、オトロンはBCHRを通じて、より信頼性の高い情報を提供することを目指しています。これにより、お客様が安心して中古車を購入できるよう努めています。
BCHRの導入
オトロンは、埼玉県羽生市に位置する大型整備工場「羽生ファクトリー」を拠点として、BCHRの導入を進行中です。BCHRは、イベントデータレコーダー(EDR)から得られる情報を基に車両の衝突履歴やダメージを可視化し、業界内のベンチマークとなることを目指しています。これにより、車両の品質管理と評価の精度を一層向上させることが期待されています。
EDRとは
EDRは事故時の車両の挙動を記録する装置であり、そのデータは典型的には事故歴や衝突の衝撃を分析するために使用されます。これがBCHRによって解析されることで、現在の中古車市場では見落とされがちな細かなダメージを特定することが可能になります。特にEDR搭載は2022年7月以降の新型車に義務付けられているため、今後ますます多くの車両がこのシステムに対応できるようになるでしょう。
BCHRによる診断内容
BCHRを用いることでわかる情報は、主に以下の5点です。
1.
骨格部分への衝突歴:ダメージの有無、インパクトの大きさや入力角度の詳細
2.
スモールインパクト検証:目視で見逃されがちな小さなダメージも把握
3.
エアバッグの展開状況:エアバッグが適切に作動したかどうか
4.
エアバッグコンピュータの交換疑い:事故による影響を受けた可能性
5.
過去の衝突履歴:衝突履歴の回数を記録
これにより、たとえ修復歴が無いとされる車両でも、実際に中ダメージがあることが判明するケースもあります。オトロンでは、こうした車両についてさらに詳しい検査を行い、高い品質基準に満たないものは販売しない方針を徹底しています。
まとめ
オトロンにおけるBCHRの導入は、中古車業界の品質向上に寄与する重要な一歩です。この取り組みにより、消費者に安全で信頼できる選択肢を提供し、業界全体の透明性を高めることが期待されます。オトロンは、今後もさらなる技術革新を通じてお客様に安心なサービスを提供し続けていきます。