宿泊業の外国人雇用拡大に向けた新たな提携とは

宿泊業の未来を担う外国人労働者

現在、少子化が進行する日本において、宿泊業界が抱える人手不足が深刻な問題となっています。特に、東海地方に位置する愛知、岐阜、三重の三県では、コロナ禍の影響もあり、国内旅行やインバウンド需要が増大していますが、その一方で業界に従事する人材の確保が難しい状況が続いています。

そんな中、株式会社ナンバー（名古屋市）がインドネシアのFJLS（フジ・ジャパニーズ・ランゲージスクール）と提携し、東海三県における特定技能登録支援の独占契約を締結しました。この施策は、宿泊業の人材不足を解消し、外国人労働者に日本での就労機会を提供することを目的としています。

FJLSとナンバーの協力

FJLSはインドネシアにおいて、日本語を学びたい方々を対象にした教育機関です。特に、彼らは日本の企業文化に配慮した教育内容を提供しており、スキルトレーニングを通じて、業界に求められる人材を育成しています。インドネシアは、世界で4番目に人口の多い国であり、日本の宿泊業に興味を持つ若者たちも増加しています。これにより、両者の提携に対する期待が高まっています。

人手不足解消のための取り組み

株式会社ナンバーの代表、那須義行氏は、「私たちは、外国の若者が日本で働くことで、日本をもっと好きになってほしい」と語っています。特に宿泊業界では、人手不足がますます深刻化しているため、外国人労働者に活躍の場を提供することは非常に重要です。

10年間の人材派遣業界において、那須氏自身も外国人労働者の頑張りに助けられてきた経験があります。彼は、日本に来るまでの苦労や努力を理解し、彼らが日本で安心して働ける環境を整えることで、より良い労働条件を提供することが企業の使命だと感じています。

日本文化の理解を深める

ナンバーは、外国人労働者が日本独自の文化や風習を理解できるよう、日本文化体験プログラムを実施しています。例えば、書道研修を通じて、日本の伝統文化に触れる機会を設けています。彼らが日本で仕事を始める前に、日本の生活や文化を学ぶことは、彼らの不安を軽減し、よりスムーズな適応を促進するのです。

これからFJLSからの特定技能を持つ学生が、宿泊業の現場で活躍できる日が待ち遠しいです。株式会社ナンバーは、今後も外国人労働者を支援することで、宿泊業界の人手不足解消に貢献していく所存です。これにより、日本国内での働き手の確保が進むことに期待が寄せられています。