Green Carbonが国際イベントに参加
2025年6月9日、フィリピンのロスバニョスにある国際稲研究所(IRRI)で開催された"The Future of Global Food Systems Forum"に、Green Carbon株式会社のCOO妹尾が登壇しました。これはIRRIの設立65周年を祝うとともに、アジア開発投資銀行(ADB)との共催により、持続可能かつ低炭素な稲作の最新の取り組みを議論する重要なイベントです。特筆すべきは、Green Carbonが日本のプライベート企業として唯一の参加者であったことです。
Green Carbonの取り組み
Green Carbonは、自然由来のカーボンクレジット創出・販売事業に特化した企業です。活動の焦点は東南アジアにあり、森林保全や水田、マングローブの植林など多岐にわたります。彼らは、地域特有の自然資源を活用したプロジェクトを用いて、持続可能性と環境保全に貢献しています。特にフィリピンでは、間断灌漑(AWD)技術を使い水田でのメタンガス排出削減に取り組んでいます。
AWD技術の利点
AWD技術は、水田の水位を管理し、入水と自然乾燥を交互に行う方法です。この施策は水の使用量を大幅に抑えることができ、水資源の保全にも寄与します。Green Carbonは、現状フィリピンの15州でこの技術を導入し、2030年までに約100万ヘクタールの水田に拡大する計画を掲げています。
国際的評価
今回のイベントでの成功は、Green Carbonがこれまでに実施してきたフィリピンでのプロジェクトに大きく評価された結果です。妹尾は、フィリピン及びアジア地域でのAWDに関する取り組みや課題について発表し、参加者から高い関心を寄せられました。特に、AWDの導入が農家の収入増加と食料安全保障にどのように寄与するかに焦点が当たりました。
今後の展望
Green Carbonは、持続可能な農業の推進を通じて、温室効果ガスの削減と食糧安全の確保を目指しています。そのために、アジア諸国での活動を加速する計画を立てており、フィリピンと同様に他国でもJCMを活用した取り組みを広げていきます。さらに、日本国内でも「家畜の排せつ物処理」や「バイオ炭」由来のプロジェクトに資源を優先配分していく予定です。
まとめ
Green Carbonの活動は、国際的なイベントを通じてその重要性を再確認されました。持続可能な農業と環境保全に向けた取り組みが、今後どのように展開していくのか注目です。彼らのビジョンは、"生命の力で、地球を救う"。これからもその理念のもと、地球環境の劇的な改善に向けて行動を続けていくことでしょう。