伝統的な西陣織から生まれた新スキンケアブランド「Sericy」が脚光を浴びる

伝統技術と現代の融合、スキンケアブランド「Sericy」の誕生

京都の代表的な伝統工芸、西陣織。その素晴らしさを広める新たなアプローチとして、スキンケアブランド「Sericy（セリシー）」が登場しました。このブランドは、織元の二代目サカイタカヒロ氏と文化起業家の大河内愛加氏がタッグを組み、伝統工芸の素材をアップサイクルし、現代のライフスタイルにフィットする製品を開発しています。

生まれた背景とセリシンの魅力

「Sericy」では生糸を精錬する過程で得られる天然のたんぱく質「セリシン」を有効成分として活用しています。これは、通常捨てられていた副産物ですが、最近の研究においてその保湿効果や肌との親和性が注目されています。この未利用資源をスキンケア素材として蘇らせることで、素材循環の重要性を訴えているのです。

クラウドファンディングの成功

2025年11月11日、「Sericy」プロジェクトがクラウドファンディングサービス「Makuake」でスタートし、なんと開始からわずか6時間で目標金額の30万円を達成しました。この素早い達成は、伝統産業に対する期待と関心の高まりを示しています。

プロジェクトの概要

- 実施期間: 2025年11月11日〜2026年1月30日
- 目標金額: 30万円
- 主なリターン: 化粧水、乳液、ハンドクリーム、西陣織の巾着バッグ、ギフトセットなど

詳細はこちらのプロジェクトページをご覧ください。

地域とのつながり

このブランドは、ただのスキンケア製品を提供するだけでなく、製造元でもある西陣織元にとっても新たな収益モデルを提供しています。これにより、職人技術の継承や産業の持続性が確保され、地域経済にも貢献することを目指しています。

未来を見据えたビジョン

「Sericy」は、化粧水や乳液、ハンドクリームをファーストラインとして展開し、他にも製品を増やしていく計画です。今後の製品展開が注目される中、西陣織の美しさと伝統技術を引き継ぎながら、現代のニーズに合わせて進化していく姿に期待が寄せられています。

「Sericy」は、伝統と現代の融合を体現する製品を通じて、私たちに新たな美の可能性を提供してくれています。