中高生のお弁当事情
中高生になると、給食がなくなるため、家庭でお弁当を用意する必要が出てきます。株式会社DeltaXが実施した調査によると、中高生を持つ保護者の100名を対象に、弁当作りの実情や工夫について尋ねました。調査結果をもとに、子どもたちがどのような食事を持参しているのか、また親たちの努力を分析します。
お弁当を持っていく頻度
調査によれば、70%を超える中高生が週に5日お弁当を持参していることが明らかになりました。一方で高校生の半数近くが学食や購買を利用しているものの、全体としてはお弁当持参が主流であることが分かります。これは、家庭での食文化や健康を意識した結果とも考えられます。
子どもが自分で作る割合
お弁当を自分で作るという子どもの割合は、中学生で10%、高校生で16%と、思ったよりも低い結果でした。実際、95%の家庭では母親が主に弁当を作っていると回答しており、まだまだ家庭内の役割分担が根強く残っているようです。
お弁当箱の種類と形状
調査ではお弁当箱を複数持っている家庭が4人に1人という結果が出ました。主流のサイズは500ml~700mlと言われ、特に男の子の方が大きい容量を好む傾向が見受けられました。さらに、お弁当箱の形状についても、1段と2段のタイプが主流で、ジャータイプはわずか3%と少数派でした。
冷凍食品と作り置きの活用
多忙な朝を少しでも楽にするため、多くの家庭が冷凍食品や作り置きのおかずを利用しています。特に、冷凍食品はその品質が年々向上しているため、52%の家庭が週に3日以上使用していることが分かりました。作り置きのおかずと併せて使用すれば、その日のおかずは約40%がその日の調理によるもので、冷凍食品や作り置きからも30%が占めるというバランスが伺えます。
時短の秘訣:メニュー選び
弁当作りを効率化するために、あらかじめメニューを計画している方が多いことが調査から判明しました。定番のメニューを決めることで、献立に悩む必要が減り、スムーズに時間を確保できるといった意見がありました。また、電子レンジを活用した簡単な調理法を選ぶことで、時短を図っている家庭も多かったです。
気を付けていること:栄養バランス
お弁当作りで特に気を付けている点は、栄養バランスと見た目だという意見が多数寄せられました。栄養の偏りをなくすために肉や魚、野菜をバランスよく取り入れ、見た目に工夫を凝らすことが多いようです。特に色合いについては、赤、黄、緑を意識した取り組みが目立ちました。
定番おかずTOP10
お弁当作りの参考になるのが「よく使われるおかず」リストです。卵焼き、ウインナー、唐揚げが人気上位を占めており、どれも見栄えと美味しさが両立した、食べる側にとっても嬉しいメニューです。子どもたちが喜ぶおかずを取り入れたことで、食事が楽しくなることが期待されます。
まとめ
お弁当作りは、忙しい日常の中で一つの大きなタスクですが、工夫次第でその負担を軽減できます。また、健康面や見た目にも配慮しながら、お弁当を見直すことで、子どもたちが毎日楽しみに感じる食事とすることができるでしょう。ただし、頑張りすぎず、自分のペースでお弁当づくりを続けることが大切です。