スタイルポートの革新:VRコンテンツ制作の新時代
株式会社スタイルポート(本社:東京都渋谷区)は、VRコンテンツの制作プロセスを劇的に効率化する新たな「チェックバックツール」を発表しました。これにより、制作にかかる工数を約80%も削減することが期待されており、従来の方法に比べ、年間で約10,250時間の時間短縮が見込まれています。
1. 背景—増大する確認業務の負担
現代の不動産業界では、VRや3Dコンテンツの導入が進む中、設計者やデベロッパーの負担がかさんでいました。特に、マンション販売においては、購入者が理解を深める手助けをする一方で、確認業務における工数が多く、業界全体の生産性を圧迫していたのです。このような課題を打破するため、スタイルポートは独自のデジタルツイン技術を用いたWebベースのチェックバックツールを開発しました。
2. アップデート内容—さらに進化した機能
今回の刷新では、3Dモデル上でコメントを記入したり、資料を添付したりする機能の強化が図られました。また、AIの導入により、レビューや修正の精度の向上も実現しています。これにより、確認プロセスはよりスムーズになり、設計者やデベロッパーの負担が軽減されるのです。具体的には、年間500タイプの『ROOV walk』や100プロジェクトの『ROOV.space』の納品を想定し、その確認にかかる工数を約80%削減することを目指しています。
3. 活用の拡大—設計段階から全体へ
チェックバックツールの導入により、3Dデータを活用したマルチアセット展開が可能となります。これにより、制作全体のコストと手戻りを抑えつつ、プロジェクトの生産性向上につながります。また、建築プロジェクトの検討や合意形成にも活用されており、設計・施工・販売の各関係者が同じ3Dモデルを参照し合うことで、情報の共有が促進されます。
3Dデータの先行FIX
3Dデータの「先行FIX」は、動画やパースといった他のコンテンツ制作にも展開可能で、全体的な手戻りやコストを大幅に削減することが期待されています。たとえば、東急不動産株式会社様や小田急不動産株式会社様の事例においても、このツールのメリットが確認されています。
4. 業界の標準化に向けて
スタイルポートのチェックバックツールの進化は、建設や建築業界における確認プロセスの標準化への一歩となります。共通言語として3DとWebを駆使することで、関係者の合意形成が容易になり、全体の業務効率が向上することでしょう。
会社概要
- - 会社名:株式会社スタイルポート
- - 設立:2017年10月
- - 代表者名:間所暁彦
- - 所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前4-3-15 東京セントラル表参道322号
- - 事業内容:不動産マーケットにおけるITソリューションの開発および提供
- - URL:スタイルポート公式サイト
自社のチェックバックツールを通じて、スタイルポートは不動産業界のデジタル変革を進めています。今後もその動向に注目です。