令和7年度大学教育再生戦略の概要
文部科学省が発表した令和7年度の「大学の世界展開力強化事業」は、グローバル・サウスの国々との大学間交流を支援する重要な施策です。この取り組みは、日本国外の大学と質の保証された連携を強化し、国際的に通用する教育環境を整えることを目指しています。
グローバル・サウスとの連携
「グローバル・サウス」とは、経済的に発展途上である国や地域を指し、アフリカや南アジアの国々が含まれます。今年度の事業では、日本の大学とこれらの国々の大学との間で質保証つきの国際交流プログラムを構築・実施することが大きなテーマです。この取組みにより、多様な国際連携が生まれ、学生の国際経験が豊かになることを期待しています。
公募と選定のプロセス
春に行われた公募では、全国の国公私立大学から32件の応募がありました(インドからは14件、アフリカからは18件)。その後、日本学術振興会が設置するプログラム委員会で審査の結果、12件の事業が選出されました。この中には、日本とインドの大学間でのプロジェクトが7件、アフリカの大学と連携するプロジェクトが5件含まれています。
高等教育の国際化を進める意義
高等教育の国際化は、学生にとって新たな学びの場を提供するだけでなく、日本の大学の国際的な評価を高める重要な取り組みです。質保証を伴った連携により、教育内容が一層充実し、グローバルな視点を持った人材の育成が推進されるでしょう。
今後の展望
文部科学省は、選定した事業に対して必要な支援を行い、大学間交流の深化を図ります。この取り組みが日本とグローバル・サウスとの教育関係を今後どのように進展させていくのか、期待が高まります。
今後の事業の進展に注目しつつ、教育の国際化が学生たちに新たな機会を提供することを望んでいます。
お問い合わせ
この事業に関する詳細は、文部科学省 高等教育局参事官(国際担当)にお問い合わせください。電話は03-5253-4111、メールは
[email protected]です。