Discordが全デベロッパー向けアクティビティ開放、新たな体験の創出へ

Discordは、特にゲーム愛好者によって支持されているコミュニケーションプラットフォームであり、その豊かな会話環境は今なお進化を続けています。最近、サンフランシスコに本社を置くDiscord Inc.は、全デベロッパーに対してアクティビティを開放するという大きな発表を行いました。この新たな取り組みにより、開発者は音楽やゲームを含む多彩なインタラクティブ体験を埋め込んだアプリケーションを作成し、プラットフォーム上での収益化を図ることができるようになります。

Discordの月間利用者数は現在2億人を超え、その中の90%以上が毎月約15億時間をゲームに費やしています。さらにDiscordは、月間アクティブユーザーの25%がアプリ環境を利用していることを示しており、これはユーザーがどれだけ活発にDiscordでインタラクションを持っているかを物語っています。また、早期アクセスに参加している「Death by AI」や「Krunker Strike FRVR」などのゲームが特に注目を集めています。

Discordは、2022年に自社でアクティビティ機能を構築し、ユーザー同士のソーシャルな体験を高めることを意図していました。「ゲームは友達と遊ぶためだけではなく、新たな友達を見つける機会でもあります」と、Discordのプロダクト担当バイスプレジデントのベン・シャンケン氏は述べています。

新たなアクティビティの仕組みでは、グループで気軽にアクセスできるゲームを提供し、ユーザーが楽しく過ごせるような環境を整えることを目指しています。この仕組みを使うことで、開発者は既存のコミュニティを活かしながら、ユーザーと直接関わり合うことが可能になります。

Discordの開発者たちは、SNSの特性を最大限に利用し、ユーザー・開発者間の相互作用を促進することが求められます。例えば、ゲーム「Death by AI」を通じて、フィードバックをリアルタイムで収集し、迅速に改善することが可能になります。このアプローチによって、アプリ内で700万人以上のプレイヤーが惹きつけられ、数百万時間のプレイ時間を記録することができました。

新たな取り組みとして、Discordはアクティビティの発見性を向上させるため、開発者ポータルを通じて認証プロセスを経ることで、使いやすさと可視性を向上させました。これにより、全ユーザーがアクティビティを簡単に見つけ、参加できる環境を整えました。また、デベロッパー向けには、収益化の手段を提供する新機能としてアプリ内課金も導入されています。これにより、ユーザーはプレミアムな体験を享受できるようになります。

Discordは今後も進化を続け、ユーザーのコミュニケーション体験を一層豊かなものにするために努力しています。新たな機能に期待が寄せられる中、開発者たちがこのプラットフォームをどのように活用するか、その未来が楽しみです。これからのDiscordの発展は、ゲーム界においても新しい潮流を生む可能性を秘めており、開発者とユーザーが共に楽しむ新しい方法を模索し続けています。