『自分とか、ないから。』と禅の深化
著者しんめいPが手がけた『自分とか、ないから。教養としての東洋哲学』が、なんと26万部を超えるベストセラーとなった。この人気の裏には、さまざまな要因がある。その中でも、特に注目を集めたのが、彼が禅僧の藤田一照さんと実施した対談がきっかけである。対談は新潮社のYouTubeチャンネル「イノベーション読書」で公開されており、多くの視聴者に支持されている。
対談の背景とテーマ
この対談は、三部構成で進行し、それぞれ20分から30分程度の気軽に見ることができる長さで構成されている。前編、中編、後編に分かれ、AIと禅、そして現代社会の情報との接し方を中心テーマにしている。
前編:AIと禅の出会い
前編では、しんめいPが東洋哲学に興味を持つようになった背景や、藤田一照さんがアメリカ・マサチューセッツ州の禅堂での経験について語られた。その中で、「実存哲学」の探求法としての禅の重要性が語られ、特に知識と体験の違いについて深い議論が展開された。さらに、道具に頼りすぎると人間の身体機能が退化する可能性についても触れられる。
中編:AIとの禅問答
中編では、AIと禅僧が直面する課題が取り上げられた。しんめいPは実際にAIに江戸中期の禅僧・白隠慧鶴の公案について尋ね、AIがいかに解釈できるのかを検証した。これは、現代のAI技術が宗教的な問いかけにどの程度応えることができるかという興味深い探求であった。藤田僧侶がAIと禅問答をした結果、AIの限界や、禅僧の人間らしさが如何に重要かを再認識させる内容となっている。
後編:AI時代における生き方
後編では、AIが私たちの生活に与える影響について考察される。情報の過剰とその取捨選択の重要性、さらには我々がどうやって本来の欲求に立ち返るかというヒントが与えられ、視聴者に考える機会を提供している。ここでは、「まどろまずに生きる」ための心構えや考え方が具体的に示され、現代人に必要な知恵が凝縮されている。
しんめいPと藤田一照のプロフィール
- - しんめいP: 大阪府出身、東京大学法学部卒。異色の経歴を持ち、仏教に目覚めた著者。著書『自分とか、ないから。』は人気の独自解説本。
- - 藤田一照: 愛媛県出身の曹洞宗僧侶で、東京大学教育学部卒。アメリカでの経験を経て、今は日本で禅活動を行っている。
新潮社の新YouTubeチャンネル「イノベーション読書」とは
このチャンネルは、知識のイノベーションをテーマにした教育情報満載の番組で、著名な著者や専門家を招いて深い対話を繰り広げている。AIと禅の深淵な議論を通じて、視聴者に新たな視点を提供することを目指している。ぜひ、YouTubeチャンネルをチェックしてほしい。
詳しくは公式YouTubeリンクやX(旧Twitter)で最新情報をフォローしよう。