Hakuhodo DY ONE、日本テレビとの新CM入札システムを発表
株式会社Hakuhodo DY ONEが、日本テレビが開発した新商品「プログラマティックネット」に対する入札を開始します。この試みは、広告配信サービス「WISE Ads」を通じて2025年10月より実施される予定で、地上波テレビの全国CM枠に対し、オンラインでリアルタイムに入札・運用を行うことができるようになります。この新しいCM配信の流れは、テレビ広告のプログラマティック取引を全国に拡大することを目指しています。
これまでの背景
Hakuhodo DY ONEは、同社の広告配信サービス「WISE Ads」と日本テレビの「アドリーチマックス プラットフォーム」を融合させ、テレビCMの販売をプログラマティック取引形式で推進しています。今回、日本テレビが新たに開発した「プログラマティックネット」は、現在関東地域に限られているアドリーチマックスの取り組みを全国に拡大するためのトライアルとして位置づけられています。入札経路は「WISE Ads」などの接続されたDSPに制限されており、このシステムを使用することで関東のローカルCMと全国CMを組み合わせたより効率的な運用が可能になります。さらに、「WISE Ads」は多様なデータを活用し、全国CMの広告効果を可視化することで、より精度の高い広告運用を実現します。
プログラマティックネットとは?
新たに導入される「プログラマティックネット」は、日本全国の放送局で同じCMを同時放送できる仕組みです。オークション形式でリアルタイムに入札が行われるため、キャンペーンの効果を最大化するための合理的な方法です。また、放送直前のタイミングで入札が行われるため、視聴者の関心や社会的トレンド、気象条件などに基づいた最適なクリエイティブの選定が可能です。
WISE Adsの特徴
Hakuhodo DY ONEが提供する「WISE Ads」は、生活のあらゆるデジタル接点に広告を配信するサービスです。主要な広告配信プラットフォームと連携しており、Webメディア、SNS、動画配信サービス、音声プラットフォーム、メタバース、デジタルサイネージなど、幅広い媒体に対応しています。ターゲティングと配信先を最適化することで、リーチの最大化と広告効果の向上を図っています。
今後の展望
「WISE Ads」が地上波テレビの全国CM枠を加えることで、自社の広告配信プラットフォームがさらに強化されることになります。Hakuhodo DY ONEは、引き続きこのサービスの機能を拡充し、パートナー企業との協力を深めることで、企業のマーケティング活動を支援することを目指しています。デジタル領域における幅広い接点をカバーすることにより、クライアント企業の持続的な成長と価値向上に貢献していく所存です。