転生庵がオープン
2020-07-09 10:31:25

DVや虐待に悩む人々を支える宿泊型施設「転生庵」オープン

日本初の宿泊型施設「転生庵」の開設



日本家族再生センターは、8月8日に新たに宿泊型施設「転生庵」をオープンしました。これは、DVや虐待、自傷行為、引きこもりといった家族問題に直面する当事者たちに対して、より効果的な支援を提供することを目的とした施設です。日本国内では2001年のDV防止法施行以来、DV案件は増加傾向にあり、特にコロナ禍では多くの家庭が危機的状況にあることが報告されています。これらの問題を解決するために、施設では様々な支援プログラムを提供し、当事者の真の回復を目指します。

「メンズセラピー」とは



「転生庵」では、当事者自身が自らの状況や感情を理解し、行動を変容させるための支援を行う「メンズセラピー」を取り入れています。これは従来のセラピ手法が個人の問題に還元しがちだったのに対し、社会の権力構造や病理に目を向け、加害者と被害者の両面を持つ当事者たちに寄り添うことを重視しています。このアプローチにより、個々の体験が人生の意味に繋がり、肯定的な生き方へと導くことを目指します。

多様なサポートプログラム



転生庵では、カウンセリングやグループワークのほか、食事や団欒といった家族機能を重視したセラピーを提供します。また、宿泊研修、農作業、ガーデニング、アニマルセラピーなど、様々な行動療法を通じて、当事者が心の奥深くから癒され、回復するための環境を整えています。これにより、当事者たちが豊かな人生を再構築する手助けができることを目指しています。

日本家族再生センターの歴史と理念



日本家族再生センターは、2003年に設立され、多くの家族問題に対する相談や支援を行ってきました。このセンターは、男性だけでなく、女性も援助の対象とすることを基本理念としており、個玉の精神的な成長を促す支援に力を入れています。これまで7000件以上のカウンセリングを実施し、1500回以上のワークショップを行ってきた実績があります。

施設の外観と環境



転生庵は、和室や美しい庭池、花菖蒲を楽しむことができる自然に囲まれた場所に位置しています。また、施設では保護犬のネオが利用者達を迎え入れ、動物との触れ合いを通じた癒しの体験も提供しています。これらの環境が当事者にとって心の安らぎとなり、より円滑な回復を助けることでしょう。

まとめ



「転生庵」は、DVや虐待に苦しむ方々に新たな希望を提供するための場所です。ここでは、当事者たちが自らの状況を見つめ直し、再生への一歩を踏み出す支援が行われています。家族機能の再生と人間関係の改善を目指し、社会全体が非暴力化されることを願っています。同施設の活動が多くの人々に届き、必要な支援が広がることを期待します。

会社情報

会社名
有限会社日本家族再生センター
住所
京都府京都市山科区御陵大津畑町38-3
電話番号
075-583-6809

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