世界的な保険仲介グループHowdenが日本市場に進出!ハウデン・リー・ジャパン株式会社設立

世界的な保険仲介グループHowdenが、日本市場への進出を発表しました。

2024年7月3日、Howdenはハウデン・リー・ジャパン株式会社を設立し、保険リンク証券(ILS)のサービス提供に関する資本業務提携をキーストーン・アイエルエス・キャピタル株式会社(以下「Keystone」)と開始しました。

ハウデン・リー・ジャパンは、国内の生命保険および損害保険会社に対して、再保険仲介サービスを提供していきます。データ分析や資本市場の専門知識を活用した戦略的なアドバイスも提供することで、顧客企業のニーズにきめ細かく対応していきます。

Howdenは、日本の再保険仲介サービスを強化するために、Keystoneに出資しました。近年、日本の自然災害やそれに伴う経済的損失は増加傾向にあります。企業は、資本調達先の多様化や、再保険ソリューションにおける業界のイノベーションを求めています。そのため、ILS関連サービスに対する需要は高まっているのです。

特に、日本の自然災害プロテクション・ギャップ(保険でカバーされていない自然災害リスク)は保険料換算で300億ドルと世界で2番目に高い水準にあり、その大半は地震リスクが占めています。

Howden Group Japan Holdings代表取締役CEOの多田健太郎氏は、「今回の発表は、Howdenが日本において長期的に事業を展開する体制を確立するための第一歩です。当社は継続して日本の災害レジリエンスと企業の持続的発展に貢献してまいります。」と述べています。

Keystone ILS Capital代表取締役CEOの山本伸二氏は、「国内の大規模自然災害によってもたらされると予想される多大な経済損失は、日本にとって重大な社会課題です。Keystone ILS Capitalは、保険リンク証券を活用し、こうしたリスクの国際分散を促進することに注力しています。Howdenとの提携により、Keystone ILS Capitalは日本国内のさまざまなニーズに合わせた包括的なサービスを提供できるようになります。この提携が、Keystone ILS Capitalが社会課題に取り組む上で重要な一歩になると考えています。」と述べています。

Howden最高経営責任者(CEO)のDavid Howden氏は、「日本市場に進出するこの機会を私たちは興奮をもって受け止めています。従業員グループが最大の株主であるHowdenのユニークなビジネスモデルは、進取の気性に富み、起業家精神にあふれた社員たちが国境や専門分野を超えて協力し合い、お客様のために最大限の成果を発揮する企業文化を支えております。このような顧客サービスに関するアプローチと長期的な取引関係に対するコミットメントは、日本の企業文化と多くの共通点があると考えています。」と述べています。

Howdenは、創業社員および従業員グループが最大の株主となっている世界有数の保険仲介グループです。1994年に設立され、保険、再保険、引受サービスやソリューションを、個人のお客様から大規模な多国籍企業のお客様まで幅広い層にご提案しています。

欧州、アフリカ、アジア、中東、中南米、米国、オーストラリア、ニュージーランドの55カ国で事業を展開し、18,000人の従業員を擁し、取り扱い保険料は総額380億米ドルにのぼります。

Howden Reは、Howdenのグローバルな再保険および資本市場部門です。リスク、資本、戦略的アドバイザリーを提供し、その斬新なサービスのご提案、起業家的なリーダーシップアプローチ、高い品質へのこだわりが特徴です。Howden Reは、幅広いサービスと専門性、独自の資本構造、成長を続けるグローバルチームにより、お客様に卓越した価値を提供することを目指しています。

Keystone ILS Capitalは、CATボンドや災害デリバティブなど、保険リンク証券取引のためのアドバイザリー・サービスの提供やプラットフォームの開発を専門としています。同社は、災害リスクの海外移転と、国内資本の海外災害リスクへの参加によって国際分散を促進し、日本の災害耐性を高めることを目指しています。

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