盲導犬の新たな挑戦:オーストラリアン・ラブラドゥードルの可能性
2024年9月1日、公益財団法人日本盲導犬協会と株式会社レイクウッズガーデンは、オーストラリアン・ラブラドゥードル(以下AL)を対象にしたパートナーシップ協定を締結しました。この協定は、盲導犬の補助犬活動におけるALの役割を評価・検証し、新たな可能性に挑戦することを目的としています。
ALの特性と背景
ALは、アレルギーフレンドリーで賢明な性格を持つ犬種です。その開発は1970年に始まり、1997年に初めてラブラドゥードルが誕生しました。この犬種は、ラブラドール・レトリーバーとプードルを交配して生まれ、ただ優れた盲導犬となるだけでなく、セラピー犬としても高い評価を受けています。特に抜け毛が少なく、アレルギーを持つ人々にも適切な存在とされています。カラーや毛質のバリエーションも豊富で、ミニチュアからスタンダードまでのサイズ展開も魅力です。
日本盲導犬協会のニーズ
日本盲導犬協会は、持続可能な盲導犬の供給体制を構築するために、従来のラブラドール・レトリーバー以外の犬種の可能性を模索しています。このニーズに応えるかたちで、レイクウッズガーデンはALの育成・提供を行うこととなりました。
レイクウッズガーデンの役割
株式会社レイクウッズガーデンは、ALの品質管理を徹底し、日本盲導犬協会のニーズに合った犬を育成・提供します。さらに、盲導犬としての適性検査も実施し、ALの新しい役割を確立していく方針です。1歳から始まる訓練の後、2歳前後に最終的な適性判断が行われる予定です。
合作の意義
この協定は、犬と人間のより良い関係を築くことに寄与すると期待されています。今後、新たな盲導犬としての可能性を持つALが、どのようにして視覚障害者の生活を支えていくのかに注目が集まっています。ALは社会性を持ち、様々な犬との共存が図れるよう、Family Care Homeシステムを通じて健全な繁殖が行われます。
まとめ
株式会社レイクウッズガーデンのALは、これまでの盲導犬のイメージを覆し、新しい価値を提供していくことが期待されています。彼らが盲導犬として活躍する姿が、今後の日本における盲導犬の未来を切り拓くカギとなるでしょう。