アパレル業界の進化をサポートする新システム
東レACS株式会社は、アパレル企業向けに開発した二つのシステム、アパレルCADシステム「CREACOMPOⅡ (クレアコンポ®2)」とデータ管理システム「XIFORM (サイフォーム®)」の最新バージョンを2024年9月2日にリリースしました。これらのシステムは、設計や工程管理を効率化し、アパレル業界をさらに発展させることを目的としています。
CREACOMPOⅡ Ver. 8.4の主な機能
今回のバージョンアップでは、CREACOMPOⅡが多くの新機能を追加しました。特に注目されるのは、工業用パターンを作成する際に役立つ機能の充実です。具体的には、以下のような改善が行われました。
- - 芯地の仕様変更: 縫い代を控える機能が追加され、より柔軟なパターン作成が可能になりました。
- - 線カット機能の拡充: 新たに「両端から」サブモードが追加され、線の中側や両端を削除できるようになりました。これにより、細かい調整が簡単に行えます。
- - 多角形作成機能: 多角形を作ることができるようになり、デザインの幅が広がりました。
さらに、3Dバーチャルフィッティングソフト「PATTERN MAGICⅡ3D」では、操作性が改善され、特に「視点変更」機能が使いやすくなりました。ユーザーは、3D画面でのマウス操作をより直感的に行うことができるようになります。
XIFORM Ver. 10.4の新機能
一方、「XIFORM」は、アパレル向けのデータ管理システムとして新たにAI翻訳機能を搭載しました。この機能により、多言語の縫製仕様書をより簡単に作成できるようになります。具体的には、以下の機能が新たに追加されました。
- - AI翻訳機能: 「言語変換(AI)」メニューが追加され、縫製仕様書内の文章や単語を翻訳することが可能になりました。これにより、外国企業とのコミュニケーションが円滑になり、グローバル展開が容易になります。
まとめ
これらの新機能は、アパレルデザインや製造のプロセスを大幅に効率化することを目的としています。特に、CREACOMPOⅡは、デザイン段階から製造段階までの業務を統合的にサポートする強力なツールとなります。また、XIFORMは、多様な言語に対応することで、国際的なビジネス環境でも有効なシステムとなっています。
これらの最新情報や詳細な機能については、 東レACSの公式ウェブサイトで確認できます。
この新しいシステムの導入によって、アパレル業界全体がさらに円滑に、そして効率的に動くことが期待されます。