アートな工場祭
2023-09-06 09:00:02
運河のほとりで実現する古紙リサイクルの未来を考えるアート祭
今年で3回目を迎える「アートな工場祭」が、愛知県の株式会社エス・エヌ・テーの古紙リサイクル工場で開催される。このイベントは、5感でつながることをテーマに、学生たちや地域の企業が集まり、古紙リサイクルの重要性と新しい可能性を探求する場となっている。
運河が人々を結びつけ、産業の発展を促す歴史を持つこの地で、エス・エヌ・テーは107年の歴史を重ねてきた。新聞の発展と共に、古紙の回収・圧縮加工を行い、製紙原料として再利用される仕組みを築いてきた。しかし、デジタル化の進展により、紙媒体が減り、その結果古紙の回収量も減少している。さらには、業界全体の年齢層が上がってきており、若者が入社しにくいという危機感も抱えている。
社長の篠田峰男氏と取締役の篠田朋香氏は、このままではいけないとの思いから、古紙回収の重要性を広めたいと考えている。悪いことをしているわけではないのに、その活動が十分に知られていないことに危機感を感じているのだ。
「これから将来を作っていく若者たちとの関係をどう築くか、古紙リサイクルの新しい事業を一緒に考えたい」と篠田朋香氏は意気込みを語る。彼女はインターンシップを通じて、学生たちにエス・エヌ・テーの理念に触れてもらい、彼らから新たな発想を得たいと考えている。
この思いから始まったインターンシップ事業「Spread Circulation SNT」は、2020年9月に立ち上がった。これが今年のアートな工場祭に繋がる集大成だ。
今年のイベントには、学生たちが作り上げたパフォーマンスや映像作品、ライブアートが展開される。また、愛知県の他の企業とも連携し、地域の創発を促す機会ともなっている。特に注目は、名古屋青少年ビッグバンド「Free Hills Jazz Orchestra」によるジャズ演奏だ。小学生から高校生までのメンバーによる演奏は、来場者を魅了すること間違いなし。オープニングと14時からの2回の演奏が予定されており、観客と一体となった生演奏を楽しむことができる。
開催日は2023年9月17日(日)で、11時から17時まで行われる。今回も、子供から大学生まで様々な世代の学生たちと愛知県の企業、アートが集結し、古紙リサイクルの現場で新たな結びつきを生む場となる。
運河の穏やかな雰囲気の中、紙を通じて様々な人々が結びつくこのイベントで、来場者は一緒に感じ、考え、古紙リサイクルの未来を見つけ出す機会を得るだろう。身体全体で感じる新しいリサイクルの形を、開催地の株式会社エス・エヌ・テーにて体験しよう。
主催および運営は、株式会社エス・エヌ・テーの取締役事業企画である篠田朋香氏が担っている。彼女は1988年生まれで、名古屋音楽大学で舞踊や演劇を学び、舞台芸術に貢献してきた経歴を持っている。現在は次期後継者として、企業の未来に向けた様々な取り組みに関わっている。
会社情報
- 会社名
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株式会社エス・エヌ・テー
- 住所
- 愛知県名古屋市中区三の丸1丁目10番28号
- 電話番号
-
052-231-5507