「LARGO東川口」、新たな就労支援の拠点
埼玉県川口市に、障がいを持つ方々を対象とした就労継続支援B型事業所「LARGO東川口」が開所しました。この施設は、最新のVR技術と科学に基づいた支援を提供し、個々のニーズに応じたオーダーメイドのサービスを展開します。
施設の基本情報
- - 名称: 就労継続支援B型事業所 LARGO東川口
- - 所在地: 埼玉県川口市戸塚2-21-6-102
- - 電話: 048-229-6380
- - 公式サイト: npo-largo.org
- - 公式Instagram: @keep_largo
設立の背景
代表の田中圭周氏は、大学病院で精神保健福祉士として5年間勤務し、障がいを持つ方の社会復帰を支援してきました。彼の経験から、従来の福祉施設が持つ抵抗感を乗り越え、利用者が自尊心を持ち、自然と通える施設を作りたいと考え、「LARGO」が誕生しました。また、施設名の「LARGO」は、音楽用語で「ゆっくりと、豊かに」という意味を持ち、利用者が自分らしく成長できる場所を目指しています。
科学的根拠に基づく支援
LARGOでは、医学界で一般的な証拠ベースの治療を福祉分野に取り入れることを目指しています。精神的な障がいを持つ方々を対象に、田中氏が大学院で培った知識を基にした支援が行われ、VR技術を利用するなど、全方位的なアプローチを行っていく予定です。利用者やその家族が納得し安心できる支援を提供し、すべての人の幸福を追求することが核心にあります。
オーダーメイド型のサポート
LARGOには各種資格を持つ専門職が多く在籍し、一人ひとりのニーズに応じた支援を行います。障がいを抱える方々にはそれぞれ異なる支援が必要であることを理解し、個人の特性や希望に沿ったサービスを提案します。また、利用者には主にコーヒー製造のプロセスを通じて経験を積んでもらい、それに応じて作業内容を調整します。相手の自主性を尊重し、手早く環境に適応できるようサポートしています。
通いやすさの追求
他の多くのB型事業所が週3日以上の通所を求める中、LARGOは週1回、1時間から受け入れる柔軟さが特徴です。また、通所にかかる交通費や昼食代は請求せず、経済的負担を気にすることなく訪れることができます。このような配慮により、より多くの方が安心して通える環境を整えています。
代表者の想い
田中氏は、「すべての人が夢や希望を持って不安を乗り越えることができる社会を目指したい」と抱負を語ります。障がいを抱える方々が自信を持ち、自らの人生を豊かにする手助けをすることが彼らの使命です。LARGO東川口が、利用者一人ひとりの人生の質を向上させるための場所として機能することが期待されています。
「LARGO東川口」は、将来的に「障がいの問題は他人事ではない」という意識を地域に根付かせ、共生社会の確立に貢献することを目指しています。