RoboSapiensの新たな試み、接客ロボット「Karugaroo」
株式会社RoboSapiensが開発した接客ロボット「Karugaroo」が、東京ビッグサイトで開催されたJapan Mobility Show 2025で実施した実証実験により、集客効果が最大1.7倍上がることが確認されました。今回の実証実験では、Karugarooがブースに設置された場合とそうでない場合において、来場者がどれだけ立ち止まるかを定量的に比較しました。
実証実験の概要
「Karugaroo」は、来場者が通りかかると声と動作で注意を引き、近づいてきた来場者に対して簡単な対話や製品の説明を行うことができる接客ロボットです。実証実験では、各ケースで30分ずつの観測を行い、立ち止まった人数と通過人数を計測。結果、Karugarooがブースにいることで立ち止まり率が大幅に向上することを証明しました。
実証結果の詳細
具体的には、11月6日のデータから見てみると、Karugarooが設置されていない場合の立ち止まり率はおおよそ0.53%だったのに対し、設置した場合には0.70%まで上昇しました。また、11月8日には設置なしで0.67%、設置ありで1.29%という結果が出ています。平均値を見ても、設置ありのケースで立ち止まり率が約1.7倍の効果を示していることがわかります。
集客効果の分析
なぜKarugarooがこのような高い集客効果を持っているのか、いくつかのポイントが挙げられます。一つは、その親しみやすいデザインです。人が多く集まる場所に設置することで、より効果が得られるのです。また、来場者に対して質問を投げかける運用が高相性で、脚を止めるきっかけを作りやすいことも要因の一つです。
実証実験パートナーの募集
RoboSapiensでは、このKarugarooを用いた実証実験のパートナーを募集しています。店舗や展示会、商業施設、イベント会場、さらには自治体施設など幅広い用途での利用が期待されており、呼び込みや案内の効率化を図ることができます。
「Karugaroo」の特長
Karugarooは、任意のQ&Aや呼び込み文句を事前に学習させることが可能で、特定の業種やイベントに応じた接客が実現できます。また、ユーザーの質問に対しても生成AIを活用して自然な会話を行うため、複雑な設定をすることなく幅広いコミュニケーションが可能です。
会社概要
株式会社RoboSapiensは、東京都新宿区に本社を構え、2020年に設立されました。主な事業としては、さまざまなロボット製品の開発や製造、販売を行っており、特に接客業務に強みを持っています。
本実証実験の結果をもとに、今後ますます「Karugaroo」の導入が進むことが期待されています。実際のイベントや商業施設において、どのような効果が現れるのか、楽しみですね。