M&Aクラウドは、新たに「HRサービス M&A推進事務局」(以下、HR局)を開設したことを発表しました。この取り組みは、人的資本経営が注目を集める現在のビジネス環境において、HRサービスの事業成長を促進するためのものです。
HRサービスの現状と課題
HRサービス市場は、2010年代から顕著に成長しており、人材紹介や採用関連事業、HRテック系のプロジェクト、人材育成に関する取り組みなど多岐にわたります。今や関連サービスの数は1,000件を超えるとされています。しかし、その広範な市場では類似サービスが多く、競争が激化しています。特に、創業から7年以上を経過したHR関連スタートアップ企業が多く、彼らはVCファンドの償還期限が迫る中で事業譲渡や子会社化を考慮するケースが増加しています。
こうした市場背景の中、M&Aクラウドはこれまでにも、 HR関連企業のM&Aを支援してきた実績があります。HR局の設立は、スタートアップ企業との資本業務提携や事業譲渡といったM&Aを通じて、これらの企業の成長を加速させることを目指しています。
自社のM&A支援実績
M&Aクラウドでは、数々のHRサービス関連のM&Aを支援してきました。以下は、その一部です:
- - エキサイトホールディングス株式会社×株式会社ワークキャリア
- - 株式会社アイドマ・ホールディングス×ユニークキャリア株式会社
- - 株式会社ジェイック×株式会社kakedas
また、HRサービスを提供するスタートアップにおけるM&A事例も増えています。これには、採用支援事業やタレントマネジメント、エンゲージメントサーベイに関連する企業の合併が含まれています。これらの事例は、HRソリューションがいかに企業社会に浸透しているかを示しています。
担当アドバイザーの紹介
HR局のM&Aアドバイザーは、図斉 亮介氏です。彼は新卒で大手証券会社に入社後、人材関連の会社やM&A仲介会社での経験を経て、2023年にM&Aクラウドに加わりました。専門的なスキルを活かし、スタートアップ企業のM&A支援を担当しています。彼の豊富な経験と知識を通じて、企業の成長を後押しすることが期待されています。
M&A Cloud Advisory Partnersの役割
新しく設立したHR局は、M&Aクラウドのアドバイザリー部門「M&A Cloud Advisory Partners」(通称:MACAP)の一部として運営されます。MACAPは、企業のM&A戦略を立案し、各種サポートを提供することで事業成長を実現します。売り手と買い手の紹介、契約交渉、企業価値評価など、M&Aに必要なサービスを包括的に提供し、安心して取引に臨むことができる環境を整えています。
会社概要
M&Aクラウドは、2015年に設立され、東京都千代田区に本社を置き、資本金は12億4千万円です。 M&A関連の多様なプラットフォームやサービスを展開し、企業の成長を支援しています。公式サイトでは、M&Aに関する詳細情報や成功事例を確認することができます。今後もHR局を通じて、人的資本経営の実現に貢献していく意向を示しています。