男性育休取得率30%超えの時代、企業は何をするべきか
2024年7月31日、厚生労働省は男性の育児休業取得率が30%を超えたとの発表を行いました。この数字は過去最高を記録し、男性の育児休暇取得が一般的になりつつあることを示しています。しかし、これを受けて企業側では新たな課題が浮かび上がっています。それは、育児休業制度を整備するだけでなく、取得の質も向上させる必要があるという点です。
調査の背景と目的
共働きで子育てをする世代が増加する中、転職サービス『withwork』を提供するXTalent株式会社は、育休の質に焦点を当て、育児休暇を取得した男性を対象に独自の調査を実施しました。この調査は、企業が育休取得を促進するためにどのような取り組みが必要かを考察するためのものです。
調査結果の概要
取得のしやすさ
調査結果から、育休の取得しやすさにおいて最も高い評価を得たのはIT業界で、79.5%が「取得しやすかった」と回答しています。その次にメーカー(58.3%)、商社(57.1%)が続きます。しかし、40%の回答者は「どちらでもない」または「取得しにくかった」と感じており、多くの人が職場での育休についての説明が不足していると指摘しました。
取得期間の最適化
最も適切とされる育休期間は「6ヵ月〜12ヵ月未満」であり、これは妻の体調回復や新生児との生活に慣れるために必要な時間とされています。驚くべきことに、育休期間が長いほど妻の満足度は上がることが確認され、「5日未満」の育休を取得した妻は不満が多かったのに対し、「6ヵ月〜12ヵ月未満」の夫は89%が満足しています。
夫婦の満足度に与える育休の影響
育休取得者の約8割が、育休取得後の生活にポジティブな変化があったと答えました。具体的には「子どもの成長を間近で見れた」「妻をサポートできた」との声が多く寄せられました。しかし、別の8割は仕事面で「ネガティブな変化があった」と回答しており、予期しない配置換えやボーナス減少がその一因とされています。
多様な育休取得スタイルの認知
育休取得パターンにおいては、妻と同時に休暇を取得する「夫婦同時型」が最も多く、次いで「妻とスイッチ型」が見られました。このように、多様な伴侶間の育休取得パターンは、性別を問わず仕事と子育てを両立させるための一助になるとXTalent株式会社は期待しています。
調査の詳細と今後の取り組み
本調査は、企業へのメッセージと共に育休取得予定者に多様な選択肢を提供することを目的としています。詳細はXTalentのウェブサイトで確認できます。また、育休に関する女性のアンケートも行っており、関心がある方はご協力をお願いしています。
企業情報
withworkとは
共働き・子育て世代を対象に、新たな働き方を支援する転職サービス『withwork』では、柔軟な働き方を導入している企業の求人を厳選して紹介しています。
XTalent株式会社の概要
- - 会社名: XTalent株式会社
- - 所在地: 東京都港区南麻布3丁目20‐1
- - 設立: 2019年7月
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