調査の背景
株式会社ライフ&ワークスによる「女性コンサル・SEの働き方に関する実態調査」は、20代から40代にわたる500名の女性コンサルタントやシステムエンジニアを対象に実施されました。この調査を通じて、働くことに対する価値観や、新たな働き方への期待、制度の利用状況が明らかになりました。
日本のIT人材不足は年々深刻化しており、2030年までに79万人もの人材が不足する見込みです。特に、女性コンサルタントやシステムエンジニアが企業での役割を果たすことは、競争力維持につながる重要な課題です。2025年4月には「改正育児・介護休業法」が施行され、企業は柔軟な働き方の実現を求められています。その中で、企業文化や制度が個々のキャリア形成にどのように影響を与えているのかも調査から浮き彫りになりました。
調査結果の概要
調査結果は、女性コンサル・SEからの柔軟な働き方に対する強いニーズが浮かび上がるものでした。特に、「心身の健康やワークライフバランスを保つため」との回答が70.5%を占め、多くの女性が育児や介護だけでなく、自己研鑽や健康維持のための環境を求めていることが示されました。また、時短勤務を利用している割合の約47%が、将来的にはプロジェクトマネージャー以上の役割を目指しているとの結果も出ており、時間的制約がキャリアの足かせとはなっていないことも確認されました。
しかし、調査の中で浮かび上がった課題も多く、実際に柔軟な勤務を選択している女性の中には、同僚への気兼ねやキャリアへの不安を抱いている人が少なくないことも明らかになりました。約32.4%が同僚に対して罪悪感を感じており、さらには30.9%がキャリアパスにも制限を感じているとのことでした。
企業に求められる環境作り
有効な柔軟な働き方を実現するためには、企業が制度を整えるだけでは不十分です。調査結果によると、働き続けるために必要な条件は、自由に働き方を選択できる風土を持つことが最も重要とされています。49.6%の人が「気兼ねなく働ける風土」を求めており、続いて「働き方を柔軟に変更できる仕組み」も重要視されています。つまり、制度を設計する際には、制度を使いたい人が実際に躊躇いなく利用できるサポート体制が求められています。
結論
調査結果は、女性コンサル・SEが柔軟な勤務条件を求める理由が多岐にわたることを示しています。「心身の健康の維持」や「育児・子育ての両立」の必要性を超えて、自身の成長や専門性を高めるための働き方を求めているのです。企業は、この実態を踏まえて、よりフレキシブルで支援的な環境整備が求められています。ライフ&ワークスは、今後もこうしたニーズに応じた制度改革や従業員が気兼ねなく挑戦できる環境作りを続けていく所存です。