ネクソン成長戦略
2024-09-03 20:05:53

ネクソン、資本市場ブリーフィングで中期成長戦略を発表

ネクソンの中期成長戦略が発表されました



株式会社ネクソンは、2023年に渋谷で開催されたキャピタル・マーケット・ブリーフィングで今後の成長戦略について明らかにしました。代表取締役社長のイ・ジョンホン氏とCFO植村士朗氏が、企業の経営目標や新しい株主還元方針を詳しく説明しました。

ネクソンの成長の秘訣



イ・ジョンホン社長は、ネクソンが30年以上にわたって進化してきた理由を説明しました。高度なライブ運営を支えに、同社はIP(知的財産)成長戦略に基づく組織改編を進めているとのことです。この戦略により、ネクソンの主要IPを強化し、新たなヒット作の開発に取り組む方針です。

CFO植村氏は、2027年度までに通期売上収益を7,500億円、営業利益を2,500億円にするという明確な数値目標も掲げました。また、株主への還元を強化するため、前年度営業利益の33%以上を配当や自己株式取得を通じて還元する方針を新たに策定し、具体的な数値目標も設定しました。

IP成長戦略の核心



新しいIP成長戦略は、成長を促進するために二つの方向性を持ちます。一つは垂直的な成長戦略で、既存の人気フランチャイズである『アラド戦記』や『メイプルストーリー』を新しいコンテンツやプラットフォームで拡大する試みです。特に、地域ごとの文化的な違いを考慮し、その地域のプレイヤーに合ったコンテンツを提供する「ハイパー・ローカリゼーション」が重視されています。

もう一つは水平方向の成長で、既存のゲームや新作から新たな成功作を生み出すことに焦点を当てています。特に、開発中の新作『ARC Raiders』などが期待されています。

2023年~2027年度の経営目標



ネクソンは、2023年度の通期売上収益を4,230億円から年平均成長率(CAGR)15%で成長させ、2027年度には7,500億円を達成することを目指しています。また、営業利益も同様に成長させ、1,350億円から2,500億円を目指します。特に、主要フランチャイズの総売上収益を2023年度の3,010億円から2027年度には5,300億円にする計画です。

株主還元方針の新設



新たな株主還元方針として、前年度の営業利益の33%以上を還元することが決定され、2024年度下半期の配当も倍増される見込みです。このような施策は、株主にとってより魅力的な投資対象となるでしょう。

新作タイトルの発表



さらに、今回のブリーフィングでは、3つの新作タイトルに関するデモンストレーションも行われました。

  • - The First Berserker: Khazan:『アラド戦記』の新たなマルチプラットフォームゲームで、2025年初頭のリリースが予定されています。
  • - MapleStory Universe:ブロックチェーン技術を用いた新しいゲーム体験が紹介されました。
  • - ARC Raiders:新しいPvPvE作品として期待されています。

ネクソンは、既存IPの成長を促進しながら、新たな作品によってさらなる波及効果を狙っているようです。これからの展開が非常に楽しみです。


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会社情報

会社名
株式会社ネクソン
住所
東京都港区六本木1丁目4番5号
電話番号

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