株式会社スキルアップNeXtは、同社のCROである斉藤翔汰氏が執筆した2本の共著論文が、進化計算分野における権威ある国際会議「Genetic and Evolutionary Computation Conference (GECCO) 2024」に採択されたことを発表しました。
GECCOは、最適化問題の解決に貢献する進化計算分野におけるトップカンファレンスです。2024年7月にはオーストラリアのメルボルンにて開催され、斉藤氏の論文は本会議にて発表されます。
今回採択された論文は、それぞれ「CatCMA : Stochastic Optimization for Mixed-Category Problems」と「CMA-ES for Safe Optimization」というタイトルで、横浜国立大学大学院博士課程に在籍する斉藤氏が、株式会社サイバーエージェント「AI Lab」所属の濱野椋希氏、野村将寛氏、横浜国立大学教育推進機構の内田絢斗氏、横浜国立大学総合学術高等研究院の白川真一氏との共同研究によって執筆されました。
「CatCMA」は、連続変数とカテゴリ変数を同時に含む問題に対しても効率的に最適化できる手法を提案しています。この手法は、材料開発における製造方法や温度・圧力パラメータの同時最適化、機械学習のハイパーパラメータ最適化など、様々な実問題への応用が期待されています。
一方、「CMA-ES for Safe Optimization」は、評価によって機器の損傷などのリスクが生じる可能性がある問題に対して、安全に最適化を行う手法を提案しています。この手法は、ドローンの自動操縦における制御パラメータの最適化など、実機を用いた評価が必要な問題に有効であると考えられます。
斉藤氏の論文は、GECCO 2024での発表だけでなく、論文サイトarXiv(運営元:コーネル大学図書館)でも公開されています。興味のある方は、下記のリンクからアクセスして詳細を確認することができます。
「CatCMA : Stochastic Optimization for Mixed-Category Problems」
論文掲載URL
「CMA-ES for Safe Optimization」
論文掲載URL
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