あわら市の特別展:戦国時代の石造狛犬がずらり!
福井県あわら市では、特別展「越前特有の石造狛犬大集合!-地区のお宝狛犬初展示‐」が開催中です。この展示会では、戦国時代に奉納されたという国内最古の石造狛犬や、江戸時代以前の貴重な石造狛犬の数々が展示されています。これらの狛犬は普段は神社の本殿や拝殿内に安置されており、一般には見ることができないものばかりです。こうした貴重な文化財の初公開に、多くの来場者が期待を寄せています。
狛犬の役割と魅力
狛犬は日本の神社に置かれる獅子のような像で、主に守護の役割を果たします。今回の展示には、小型で愛嬌のある形状の狛犬もあり、そのユニークな姿が来場者の心を掴んでいます。特に注目の狛犬は、「波松白髯神社石造小狛犬」で、全長は何と15センチメートル以下という可愛らしいもの。狛犬に込められた地域の歴史や信仰も一緒に楽しむことができます。
徹底的な調査と選定
この特別展は、あわら市内にある古い石造狛犬の中から、笏谷石製の狛犬を中心に約10年間にわたって調査・研究を行った学芸員によって選び抜かれた作品です。中でも、「宮谷八幡神社石造狛犬」はあわら市内製として初めての石造狛犬として注目されています。これらの希少な作品を通じて、地域の文化に触れ、狛犬の魅力を再発見していただけるでしょう。
楽しめる関連イベント
特別展では、観覧者全員が楽しめるイベントが盛りだくさんです。令和6年10月20日(日)にはフォーラム「越前特有の石造狛犬の様相」が開催され、狛犬に関する深い知識を得ることができます。また、「わたしの一押し狛犬様コンテスト」では、来場者の投票でNo.1狛犬を決定します。さらに、クイズラリーにも参加して正解すれば狛犬缶バッチがもらえるなど、家族連れにも嬉しい内容が盛り込まれています。
特別展の詳細
- - 会期: 令和6年7月27日(土)~10月27日(日)
- - 会場: あわら市郷土歴史資料館(福井県あわら市春宮2丁目14-1)
- - 休館日: 毎週月曜日・第4木曜日(祝日の場合はその翌日)
- - 開館時間: 午前9時30分~午後6時(最終入館は午後5時30分)
- - 入場料: 一般300円、団体(10名以上)240円、中学生以下・70歳以上・障がい者は無料
- - お問い合わせ: あわら市郷土歴史資料館 電話:0776-73-5158
あわら市は全国幸福度ランキングで5回連続第1位を誇る地域で、多様な自然環境や温泉地も魅力的です。文化と歴史が息づくこの街に足を運び、石造狛犬の世界を感じてみてはいかがでしょうか。ぜひ、特別展にお越しください。