大学生と「BeReal」
2025-03-18 10:51:20

Z世代の新たなSNS「BeReal」を巡る大学生の実態調査結果を発表

Z世代の新たなSNS「BeReal」と大学生の意識



至学館大学の八尋風太助教が発表した研究論文は、SNSアプリ「BeReal」の利用実態に焦点を当て、大学生の学習意欲やプライバシー意識との関連を探るもので、昨今のデジタル社会における重要な課題を扱ったものです。この論文は、日本発の国際学術論文ジャーナル「Journal of Digital Life」に掲載されています。

「BeReal」とは


「BeReal」は、友人の「いま」をシェアすることを目的としたSNSアプリです。ランダムに通知される時間に、ユーザーは2分以内に写真を投稿しなければならず、その制限時間がゲーム感覚を引き出し、特にZ世代を中心に人気を集めています。このアプリは、単なる日常のシェアにとどまらず、リアルタイムでのつながりを重視しています。

調査の概要


この研究では、ある県内の大学に通う368名の学生を対象に調査が実施されました。「BeReal」の利用の有無や、授業中に通知が来た際の反応、投稿に関する判断基準などを細かく調査しました。また、学習意欲やプライバシーに関する意識も併せて尋ねられました。

調査結果


調査の結果、対象となった学生の約70%が「BeReal」を何らかの形で使用しており、そのうちの60%近くが授業中に投稿したいと考えていることが明らかになりました。このことは、アプリの依存性の高さを示しており、使用者は非使用者に比べて学習意欲が低い傾向が見られました。また、プライバシー意識については、使用者の中でも授業中に投稿を行うグループは、投稿を行わないグループと比較して自らのプライバシー意識が低いことが示されました。

八尋助教の提言


八尋助教は、これらの結果を受けて、大学や教育機関の教員間で「BeReal」などのSNSアプリの利用状況を共有することが重要であると強調しました。授業中のスマートフォン使用に関するルールを策定する必要性も訴え、個人情報の保護や他者のプライバシーを侵害しないための情報リテラシー教育のアップデートが求められると指摘しました。

まとめ


「BeReal」のような新しいSNSの普及は、特にZ世代においては生活の一部となりつつありますが、その影響が学習やプライバシー意識にどのように作用しているのかは、今後の研究によるさらなる分析が必要です。こうした実態を把握し、対策を講じることが求められる中で、八尋助教の研究はその第一歩となるでしょう。


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会社名
株式会社産経デジタル
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東京都千代田区大手町1-7-2東京サンケイビル13階
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