2024年10月度アルバイト平均時給調査:全国平均1315円、明暗分かれる結果
ディップ株式会社が発表した2024年10月度のアルバイト平均時給調査によると、全国平均時給は1315円となりました。これは前年比で41円減、前月比でも19円減と減少傾向が見られます。一方、求人件数は約31万1000件と前年比4.3%増と増加しており、求人数の増加と平均時給の減少という相反する結果が示されました。
地域別:関東エリアはプラス、他地域は減少
地域別に見ると、関東エリアは1391円で前年比4円増とプラス成長を遂げました。しかし、東海エリア(1208円)、関西エリア(1261円)、九州エリア(1360円)は軒並み前年比で減少しています。地域間の格差も依然として存在していることがわかります。
職種別:飲食・販売は過去最高、他職種は減少傾向
職種別では明暗が分かれました。飲食と販売の職種は過去最高時給を更新しましたが、他の多くの職種では減少傾向が見られました。
飲食の職業: 1164円(前年比43円増)
販売の職業: 1207円(前年比40円増)
事務的職業: 1346円(前年比17円減)
専門的職業: 1730円(前年比150円増)
サービスの職業: 1303円(前年比52円増)
運搬・清掃・包装等の職業: 1219円(前年比152円減)
建設の職業: 1486円(前年比32円減)
製造・技能の職業: 1180円(前年比292円減)
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教育の職業: 1695円(前年比26円増)
飲食と販売の好調は、人手不足が深刻な状況にあることを反映している可能性があります。一方、他の職種では、景気動向や雇用環境の変化が影響していると考えられます。
調査概要とバイトルについて
今回の調査は、アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」に掲載されたデータを基に行われました。「バイトル」は、日本最大級の求人情報数を誇り、多くのアルバイト・パート求職者にとって重要な情報源となっています。
調査対象は47都道府県で、雇用形態「派遣」の仕事情報や、接待を伴うアルコール主体の飲食店などは除外されています。サンプル数が10件未満のものはデータから除外されています。
ディップ株式会社について
ディップ株式会社は、「Labor force solution company」をビジョンに掲げ、人材サービス事業とDX事業を展開する企業です。同社が運営する「バイトル」以外にも、様々な人材サービスを提供しています。
まとめ
2024年10月度のアルバイト平均時給は全国平均で1315円となりました。地域別、職種別でばらつきが見られ、雇用情勢の複雑さを示しています。今後も引き続き、アルバイト市場の動向に注目していく必要があります。今回の調査結果を参考に、アルバイト探しや雇用戦略に役立てていただければ幸いです。