リアル体験で学ぶ水難事故防止教育プログラムが始動

新しい水難事故防止教育プログラム「カヌスラで海そなえ」

水の事故は毎年多くの人々に影響を与えています。日本財団の「海のそなえプロジェクト」は、2025年6月18日から9月11日まで、東京都江戸川区のカヌー・スラロームセンターで革新的な水難事故防止教育プログラム「カヌスラで海そなえ」を開始します。このプログラムは、水の中でのリアルなおぼれ体験を通じて、参加者が命を守る判断力と行動力を身につけることを目的としています。

プログラムの背景

2024年に実施された調査によると、教員が水難事故防止を教えることが難しいと感じている声が多く寄せられました。また、専門家による教育が望ましいという意見も数多くありました。その結果、本プログラムでは流水施設を利用し、実践的な体験を提供することに重点を置いています。この施設では、自然の水域（海や川）を模した環境を再現し、学校教育では味わえないリアルな状況を体験できます。

プログラムの内容

「カヌスラで海そなえ」では、各週のテーマに合わせたプログラムが展開されます。一般参加者（小学3年生以上）向けの海プログラムでは、ライフジャケットの正しい着用法や、海における救助デモンストレーション、サバイバルスイム技術などが学べます。またシニア向けには、水の流れを体験するプログラムや、ラフティング体験も提供され、各年齢層に応じた内容が準備されています。

また、教員や指導者を対象とした講座もあり、これにより専門的な知識を持つ教育者が生まれることを目指します。こうして、参加者は「水を怖がらず、安全に楽しむ」ための重要な知識と技術を学びます。

安全な未来のために

日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、海のそなえプロジェクトは、人と人とのつながりを深めることを重視し、次世代に美しい海を引き継ぐための教育を展開しています。このプログラムは教育機関とも提携し、関与を広げる予定です。参加者からのフィードバックを元に教材やカリキュラムも定期的に見直され、水難事故防止教育のモデルとなることが期待されています。

参加方法と詳細

- 開催期間：2025年6月18日（水）～9月11日（木）
- 場所：カヌー・スラロームセンター（東京都江戸川区臨海町6-1-1）
- 対象：小学3年生以上の一般、市民、教育者
- 参加費用：一般参加者は1,000円（別途システム使用料180円）
- お申し込み方法：事前の申込が必要で、詳細は公式サイトをご確認ください。

特に、校外教育を実施したいと考える教育機関や指導者にとっても重要な機会となるでしょう。日本の水難事故を減らすための新たな一歩として、このプログラムが広がることを期待しています。
詳細申込リンク：一般参加 | シニア参加 | 教員・指導者

この取り組みがより多くの人々に知識を届け、安全に水を楽しむ文化が広がることを心から願っています。