ジーニーが「Arch by HiCustomer」を譲受し営業支援を強化
株式会社ジーニーは、HiCustomer株式会社が運営しているデジタルセールスルーム「Arch by HiCustomer」の事業を譲受けることを発表しました。2024年9月13日付で締結されたこの契約は、企業間のコミュニケーションを新たな次元へと引き上げる大きな一歩となります。
背景と目的
現在、インターネットの普及により、企業の購買活動はますますオンライン化され、情報量も急増しています。特に代理店やフランチャイズを持つ企業では、パートナー間での情報共有が複雑化し、従来の方法ではその管理が難しい状況です。
このようなニーズに応える形で、ジーニーは「Arch by HiCustomer」を譲受し、営業管理ツール「GENIEE SFA/CRM」の機能を強化し、より幅広い営業支援を提供することを目指します。これにより、企業が顧客やパートナーとの取引に必要な情報を効率的にやり取りできる環境が整います。
デジタルセールスルームの利点
「Arch by HiCustomer」は、営業プロセスをスムーズにし、顧客とのコミュニケーションを強化するためのオンラインプラットフォームです。このシステムを使うことで、営業担当者はリアルタイムで製品やサービスに関する情報を簡単に共有できるようになります。また、ドキュメントやプレゼン資料の配信もスムーズに行え、対面での営業活動に近い体験を顧客に提供できます。
さらに、顧客は自分のペースで資料に目を通し、必要に応じて質問をできるため、情報にいつでもアクセスできるサポートが受けられます。販売側も双方向のコミュニケーションをきちんと管理できることで、失注リスクを早期に察知し、受注率の向上を図ることが可能となります。
グローバルなトレンド
今後、米国では2026年らまでにBtoB営業活動の30%がデジタルセールスルームで管理されると予想されています。この動向は日本にも浸透し始めており、今後数年間でこのようなプラットフォームの利用は今まで以上に広がることでしょう。
Arch by HiCustomerの機能
「Arch by HiCustomer」は、顧客専用ページを簡単に作ることができ、そのページには製品情報や見積もり、議事録など、顧客が購買判断を行うために必要な情報を盛り込むことができます。さらに、顧客との共同タスクの管理を行うことで、スムーズな導入支援も実現します。
今後の計画
今後、ジーニーは「GENIEE SFA/CRM」と「Arch by HiCustomer」を組み合わせ、企業と顧客双方の営業活動をより効率的にサポートする環境を整えていく考えです。現代の営業やマーケティングの課題をテクノロジーの力で解決し、全ての人がマーケティングで成功できる世界を目指します。
代表のコメント
HiCustomerの代表取締役である鈴木氏は、「Arch by HiCustomerは、オンラインでの取引において、売り手と買い手の間の情報共有を行うことで最適な購買体験を提供し、売上の最大化を目指しています」というコメントを寄せています。また、ジーニーの上級執行役員、大橋氏は、「デジタルシフトが進む中、Archの譲受けは顧客の営業活動支援に大きく寄与する」と述べています。
このような取り組みを通じて、ジーニーは「誰もがマーケティングで成功できる世界」の実現に向けて、さらなる一歩を踏み出しています。