アルテジェネシス、理容事業に新たな挑戦
美容室チェーンを展開する株式会社アルテジェネシスが、理容事業への参入を発表しました。この動きは、関西エリアにおけるグランド理美容株式会社の理容部門を事業譲受する形で、2024年12月21日に実施されます。アルテジェネシスは、約350店舗を持つ美容室チェーンを有し、その成長をさらなる新分野にも広げることになります。
理容事業参入の背景
アルテジェネシスは1986年に始まり、ユニークな「暖簾分けフランチャイズ事業」を展開してきました。今年で創業39年を迎える中、自社の成長戦略として今後の事業多角化を進めています。理容事業への進出は、顧客のニーズに応じた多様なサービス提供と、安定した事業基盤を作るための一環です。
特に注目されるのは、男性の美容意識の向上です。若年層だけでなく、働く世代やシニア層にも関心が広がる中、理容市場には成長の余地があるとされています。さらに、同社は理容師免許を希望する美容師に対して取得支援を行い、キャリアの選択肢を広げる取り組みを進めています。
GRADブランドのリブランディング
グランド理美容株式会社から譲受したのは、宝塚南口店、学園都市店、ラクザ大阪店、そして京都店の4店舗です。この店舗の運営はアルテジェネシスが行い、特に「GRAND(グランド) 西院店」においては、2025年3月1日にリニューアルオープンが予定されています。店名も「エーゲの海 京都店」から変更され、新たな時代の始まりを示しています。
こちらの店舗では、幅広い年齢層の男性に向けた美容サービスを提供し、「髪を整え、心を解きほぐす」というコンセプトをもとにしています。店長の徳富猛氏は、高い技術を持つ落ち着いた空間で、メンズケアの新たなスタンダードを確立していく意気込みを語っています。
多様性に富む美容業界へのアプローチ
アルテグループは、業務形態としてフリーランスや業務委託の導入を進めており、スタッフが自分のライフスタイルに合った働き方を選択できる環境を提供しています。デザイン中心のサロンから、メンテナンスサロン、さらにはクラシカルメンズまで、多岐にわたるサービスを展開しています。
このような全方位戦略が、アルテジェネシスの独自性を生み出しており、特に理容事業においては新しい市場開拓の可能性を持っています。これまでの経験を活かし、さらなる顧客層の開拓を図り、理容業界においても独自の位置を築く努力が始まりました。
今後の展望
アルテジェネシスの理容事業への参入は、美容業界の未来に新たな風を吹き込むものと期待されています。この新しい挑戦が、業界全体のトレンドに影響を与え、男性の美容意識のさらなる高まりを促進することとなるでしょう。リブランディングした店舗が、地域に根ざしながら、次世代の理容室としてどれだけ成長できるか、今後の展開が非常に楽しみです。