Prusa Researchの新たな挑戦
2024年11月19日、チェコのプラハに本社を持つPrusa Researchがフランクフルトで開催中のFormnextにて、完全密閉型のCoreXY方式を採用した新型3Dプリンター「Prusa CORE One」を発表しました。このプリンターは、印刷速度と品質の両方に優れた性能を持ち、特に初めての印刷層を完璧に仕上げることができます。
特長1: CoreXY方式による高速・高精度
「Prusa CORE One」は、CoreXY方式の技術を採用し、印刷速度と精度の両立を実現しています。これにより、従来の3Dプリンターに比べてスムーズで美しい印刷品質を提供します。特に、ファーストレイヤーの出来栄えが評判で、自動調整機能を備えたロードセルセンサーが搭載されているため、手動調整の手間が省けます。
特長2: 豊富なビルドボリュームと素材対応
この新型プリンターは、250×220×270 mmという広大なビルドボリュームを誇ります。大きな印刷領域は、プロトタイピングや製品の試作、最終製品の印刷など多様な用途に対応しています。また、ASAやABS、PC、ナイロンなどの高機能素材への対応も魅力で、自分のニーズに合わせた素材選びが可能です。
特長3: 完全密閉型の温度制御システム
「Prusa CORE One」では、密閉された空間内でのアクティブ温度制御機能が搭載されています。このシステムが高温必要な素材や精密な印刷の際の品質を安定させるため、ユーザーは安心して印刷を進められます。
特長4: 直感的な操作と拡張性
ユーザーフレンドリーなデザインも「Prusa CORE One」の魅力です。「Prusa Connect」機能が新たに搭載され、リモートでの印刷状況の監視や管理が可能です。さらに、GPIOハッカーボードや加速度センサーなど各種拡張に対応しており、カスタマイズ性にも優れています。
特長5: 環境に優しい持続可能な設計
最後に、「Prusa CORE One」は環境への配慮がなされています。リサイクル可能な素材を使用し低エネルギーで稼働する特長があります。また、部品の交換が容易で、将来的なアップグレードにも対応できる設計となっています。
価格と発売日
「Prusa CORE One」は2025年1月から出荷が始まり、特別価格は1199USD(税抜)または1349EUR(税込)に設定されています。詳細はプルサリサーチの公式サイトで確認してください。
既存ユーザー向けのコンバージョンキット
既に「MK4S」をお持ちの方には、MK4SからCORE Oneへ移行できるコンバージョンキットが2025年3月にリリース予定で、価格は449USD(税抜)または489EUR(税込)です。
アクセサリーとアップグレード
加えて「Prusa CORE One」は、GPIOハッカーボードや加速度センサーなどのアクセサリーにも対応しています。将来的には高効率なフィルターシステムやドライボックスなども販売される計画です。
会社情報
プルサリサーチは、3Dプリンターやフィラメントの開発・製造を行う企業で、Josef Prusaによって2012年に設立されました。現在、全世界で人気を集める「Prusa i3」を手掛けた同社は、教育機関から産業界さまざまなニーズに対応する3Dプリンターを展開しています。
公式HP:
Prusa Research
お問い合わせ:
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