東京書籍がAI活用で英語教育を革新！新たな学びのモデル実証に挑む

東京書籍とAIの進化した英語教育

東京書籍株式会社が、文部科学省が推進する「令和6年度小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業」において、実証実施団体として選ばれました。この取り組みが注目されているのは、生成AI技術を駆使し、英語教育の質を大きく向上させようとする画期的な試みであるからです。

この英語教育強化事業の主な目的は、AIを活用して生徒の「話すこと」や「書くこと」のスキルを大幅に充実させ、学ぶ意欲を向上させることです。従来の教育モデルが抱える、英語を使用する機会の少なさや、学習へのモチベーションの低さといった課題に対処するため、AIを活用することで新たな道を開こうとしています。

教科書AIワカルの特色

「教科書AIワカル」は、東京書籍が提供する対話型学習サービスで、令和7年度版の中学校英語教科書『NEW HORIZON』に完全準拠しています。このツールを通じて生徒たちは、AIと自然な対話を重ねることで、発話力や表現力を自主的に養うことができるのです。

具体的な機能には、チャット形式のインターフェース、音声読み上げ機能、さらには実生活を想定した会話演習が含まれています。これにより、生徒は各自のペースで学習を進められるため、より効率的な学びが実現できるのです。

モデル校での実証実施

本事業のもと、東京書籍は全国10校のモデル校に「教科書AIワカル」を提供し、授業や家庭学習での効果を科学的に検証します。また、取り組みの成果を元に、全国的に普及させることを目指しています。この実証実施は2025年5月から2026年1月末まで行われる予定で、結果によりさらなる教育モデルの確立が期待されます。

未来の教育を切り開く

東京書籍は、この取り組みを通じて、共通の学習基盤に基づく生成AIの活用モデルを作り上げることを目指しています。学校や教育委員会との連携を密にしながら、実践事例やデータを分析し、新しい授業モデルを形にしていくのです。

さらに、立命館大学やインパクトラボとの協力により、現場での実践に基づいた変革を推進し、全国規模での英語教育の向上に寄与していく考えです。

教育の未来を描く東京書籍

東京書籍は、1909年に創業以来、105年以上にわたり教育と文化の発展に貢献してきました。「教育と文化を通じて人づくり」という企業理念のもと、教科書を中心に多様な教育サービスを提供し続けています。

また、2025年に開催予定の大阪・関西万博においてもプレミアムパートナーとして参加します。教育に関する展示を行い、未来の学びについて提案する予定です。これからの東京書籍に注目です。

公式ウェブサイト: 東京書籍株式会社