昨今、環境問題への意識が高まり、様々な企業や自治体が持続可能な社会の実現に向けての取り組みを進めています。その一環として、鹿児島県いちき串木野市は、株式会社ECOMMITと「もったない大作戦~地球に笑顔を~」への連携協定を締結しました。この協定は、地域における廃棄物削減を目指し、不要品のリユースやリサイクルを促進することを目的としています。
協定の概要
この協定に基づき、令和7年8月6日から、ECOMMITが展開する資源循環サービス「PASSTO(パスト)」を活用した不要品回収ボックスが、串木野庁舎と市来庁舎の二つの拠点に設置される予定です。また、串木野環境センターでは、持ち込まれた不要品の中から再利用可能な物品を回収します。これにより、家庭で不要となった衣類や雑貨などを廃棄するのではなく、リユースやリサイクルへとつなげる仕組みが整えられます。
PASSTOの機能
「PASSTO」で回収された不要品は、ECOMMITの循環センターで選別され、再流通されることになります。さらにリユースが難しい物品については、リサイクルパートナーを通じて再資源化されます。こちらの取り組みには、トレーサビリティシステムが組み込まれ、回収された物品の再流通先がデータで管理されるため、資源循環の透明性が高まり、無駄を最小限に抑えることが可能です。
地元の取り組み
いちき串木野市の中屋謙治市長は、「この協定を通じて、まだ使えるものを廃棄せず、リユースを促進することで、持続可能な社会の実現を目指します。市民との連携を強化し、地球環境を守りながら安心して暮らせる街づくりに取り組んでまいります」とコメントしています。これは、地域を挙げての環境保護意識の高まりを反映したもので、住民が気軽に参加できる環境作りが期待されています。
ECOMMITの想い
一方、株式会社ECOMMITの川野輝之CEOも、「いちき串木野市との連携協定を締結できたことに感謝しており、地域の方々にとって『捨てる』だけではない新しい選択肢を提供できたら嬉しい」と述べています。家庭で不要になった品々を回収し、リユースやリサイクルへと繋げる取り組みに対する期待が高まります。
PASSTOとは
「PASSTO」は、「次の人に渡す、未来へつなぐ」という意味が込められたサービスで、生活の中で使わない品々を手軽に回収し、新たな利用へと導くものです。回収率は約98%に達し、CO2排出量の削減にも寄与しています。詳しくは【PASSTO公式サイト】やインスタグラムで情報を確認できます。
おわりに
地域の皆さんがリユースやリサイクルの活動に参加しやすくなるこの協定の締結が、いちき串木野市の新たなスタートとなり、より良い未来を創造するための一歩となることでしょう。今後の取り組みに注目が集まります。