日本発の独自創薬技術CANDDYの未来
大学から生まれたスタートアップFuturedMeが、NEDOの「ディープテック・スタートアップ支援事業」に採択されました。この選定は、FuturedMeが持つ独自の創薬技術「CANDDY」に光を当てるものであり、将来的に薬がないことで治療を諦める患者を減らすことに寄与することが期待されています。
CANDDY技術の革新
FuturedMeが開発したCANDDY技術は、生体内の分解装置を活用し、病気の原因となるタンパク質を単に阻害するのではなく、直接「分解」することによって治療薬を創出する革新的なアプローチを取っています。このアプローチは、従来の創薬技術の限界を打破する可能性を秘めており、多くの疾患に対する治療の可能性を広げるものです。
NEDOによる支援内容
NEDOの支援プログラムは、技術確立から事業化までの長期的な研究開発をサポートし、具体的には3つのフェーズにわかれています。FuturedMeはまず「STSフェーズ」と呼ばれる実用化研究開発(前期)に該当し、CANDDY技術を利用した疾患特異的分解創薬プラットフォームの構築を目指します。このフェーズが成功裏に終われば、次の「PCAフェーズ」へ進むことが可能になります。
期待される効果
CANDDY技術の導入によって、プレシジョン・メディシンの時代において疾患特異的な治療法が可能になり、薬の副作用や効果の限界を軽減することが視野に入ります。また、多くの疾患に対して新しい創薬アプローチを確立することで、将来的には市場拡大にもつながると考えられています。
FuturedMeの目指すもの
FuturedMeの代表取締役CEOである宮本悦子氏は、今回の採択を機に、CANDDYの能力を最大限に活かし、さらに多くの患者さんに希望を届けることができると確信しています。宮本氏は「No patients without medicine」のミッションを具現化するために、技術の確立を着実に進めていく意向を示しています。
製薬企業および人材への呼びかけ
FuturedMeは、NEDOの支援プログラムを進行する中で、製薬企業からのアドバイスも求めています。また、メディシナルケミストリーの研究者も募集しており、共に未来の医療のための技術開発に貢献したいと考える方々の応募を歓迎しています。
FuturedMeについて
FuturedMeは、2018年に設立され、東京都中央区に本社を置く大学発のスタートアップです。設立以来、CANDDY技術の開発を進めており、数々の支援プログラムや賞を受賞するなど、その成長が期待されています。この革新的な技術によって、未来の医学を変える一助となることを目指して日々努力しています。
詳細については
FuturedMeの公式サイトをご覧ください。