日本ドワーフサッカー協会が障がい者サッカー連盟に準加盟
2023年、特定非営利活動法人日本ドワーフサッカー協会が一般社団法人日本障がい者サッカー連盟(JIFF)に準加盟したことが発表されました。この出来事は、JIFF設立からの10年間で初めての新たな訪問となります。これにより、障がい者サッカーの普及が進むことが期待されています。
JIFFと日本ドワーフサッカー協会の関連
JIFFは、日本国内における障がい者サッカーの組織回答を通じて、共生社会の実現に向けた活動を行っています。日本ドワーフサッカー協会は、低身長症の方々が参加する7人制サッカーを統括しており、その理念がJIFFと完全に一致しています。具体的には、2024年4月からは「アクセス・フォー・オール宣言」に基づき、誰もがサッカーを「する」「見る」「関わる」機会を持つことを目指して、新しい活動が始まります。
この準加盟は、ドワーフサッカーの競技人口が拡大し、多様な参加者を迎え入れるための重要なステップとして意義深いものです。これにより、障がいの種別を越えた連携がさらに強固になり、共に活動する仲間が増えることが見込まれています。
ドワーフサッカーとは
ドワーフサッカーは、軟骨無形成症をはじめとした低身長症の方によるサッカーの一形態で、制約された条件の中でも楽しめる競技です。
公式競技には、14歳以上で身長140cm未満の選手、および各チームに最大2名の身長149cmまでの選手が出場可能です。また競技では、フットサルコートを利用し、通常のゴールよりも30cm低い設定にすることで、低身長選手がプレーしやすい環境が整っています。
国際交流の進展
2023年には、アルゼンチンで行われたドワーフサッカーワールドカップに日本から3名の選手が参加し、国際的な交流が進む契機となりました。これを契機に、JIFFとの共同プロジェクトが始まりました。2024年12月には、日本ドワーフサッカー協会が正式に設立され、東京都世田谷区で定期練習会が開催されています。
未来への取り組み
日本ドワーフサッカー協会は、2025年にパラグアイで行われるドワーフサッカー南米選手権への「日本選抜チーム」としての出場を目指しています。また、これを機に低身長症の子どもたちにサッカーを通じた夢と希望を提供することに全力を注いでいます。
関係者のコメント
JIFF会長の北澤豪氏は、この準加盟を喜びとし、障がい者サッカーの多様性と可能性をさらに広げることを期待しています。日本ドワーフサッカー協会理事長の水野洋子氏も、今回の承認は大きな励みであるとし、サッカーを通じて皆が輝ける社会の実現を目指す姿勢を強調しました。
また、副理事長兼選手の山田功騎氏は、自身の経験を交えながら、ドワーフサッカー参加の環境が整うことを期待し、未来を担う子どもたちに夢をつなげる努力が続くことを誓っています。
社会的意義と今後の展開
日本ドワーフサッカー協会の準加盟は、障がい者サッカーの拡大に向けた重要な前進です。これに伴い、JIFFその他の障がい者サッカー団体とさらなる連携が期待され、共生社会が一歩前進することが望まれます。これからも、低身長症を持つ選手たちがサッカーを通じて自分の可能性を見出し、仲間との絆を深めていくことを期待しています。