物流DXのUnivearth、プレシリーズAでの資金調達を成功させ新たな挑戦へ

株式会社Univearthが物流DXの新章を開く

株式会社Univearth（本社：大阪府大阪市福島区）は、物流DXプラットフォーム『LIFTI』を運営し、プレシリーズAラウンドで3.6億円の資金を調達したことを発表しました。これにより、同社の累計調達額は5.36億円に達し、業界の革新に向けた新たなステップを切りました。

資金調達の背景

物流業界は、深刻なドライバー不足や長時間労働、低い利益率といった課題に直面しています。この「2024年問題」による変革の必要性が高まる中、Univearthは単なるシステム提供に留まらず、テクノロジーと実運送を融合させた「一体型モデル」を推進しています。このモデルは、実際の運送業務を通じて得た現場のノウハウを活かし、効率的な解決策を提供することを目指します。

「テクノロジー × 実運送」モデルの実績

Univearthはすでに、運送会社のM&Aに成功しています。具体的に、智商運輸を2025年4月に、三之丸通商を2025年7月にグループ化し、双方の強みを活かした新たな物流サービスを提供しています。

- 智商運輸では、岡山を拠点に実運送サービス『LIFTI line』を立ち上げ、現場の知識と自社のテクノロジーを融合させて荷主企業に新たな価値を生み出しました。
- 三之丸通商は、大阪を拠点に冷蔵・冷凍輸送に強みを持ち、多様な温度帯に対応する体制を築きました。

これらの成果は、業界の課題解決へ向けた確かな道筋を示すものであり、投資家たちからの高い評価を得ています。

投資家からのコメント

資金調達を支援した投資家たちは、Univearthのビジョンと実行力に感銘を受けています。Theta Timesの北尾氏は、技術と実運送の両方に強みを持つUnivearthの重要性を評価し、社会的インフラとしての役割を担う期待を寄せています。千葉道場ファンドの石井氏は、同社の成長を評価し、革新的なアプローチが多くの物流事業者に貢献することを期待しています。

今後の成長戦略

Univearthは、資金調達を通じて3つの主要な柱、すなわち「プロダクト開発への投資」「採用強化」「全国ネットワークの構築」での成長を目指しています。
1. プロダクト開発：『LIFTI』の機能を強化し、物流現場での課題解決をよりスムーズに。
2. 採用強化：営業やカスタマーサクセスといった分野で新メンバーを迎え入れることで、顧客の成功に寄り添う体制の構築を推進。
3. 全国ネットワークの構築：M&Aから得た成功ノウハウを基に、新たな運送会社との統合を進め、次世代の物流インフラを模索。