タイミー、韓国の急募バイトサービス「クック」への出資と提携を発表
株式会社タイミー(東京都港区、代表取締役:小川 嶺)は、韓国のスポットワークサービス「急募(クック)」を運営するNeeder Inc.(本社:釜山、代表者:申 炫植)への出資を発表しました。これがタイミーにとって初の出資であり、海外企業への初めての出資でもあります。この提携により、両社は韓国での働き方の新たな展開とビジネスの創出を共に推進していく計画です。
出資の背景と狙い
タイミーは創業以来、日本の深刻な人手不足問題の解決を目指してきました。この課題は、国際的にも注目されているものであり、タイミーは自社の運営ノウハウを活かして、海外でも同様の問題に貢献できると考えていました。韓国においても人手不足は深刻で、2024年の合計特殊出生率は0.75となり、OECD加盟国中最低の水準とされています。この人口動態の変化に対応し、都市の働き方を革新する必要性が増しています。
タイミーは、韓国での副業や高齢者の雇用を促進するために、Neederの提供する急募サービスを通じてスポットワークの拡大を目指します。これにより、潜在的な労働力の活用と社会課題の解決を同時に実現したいと考えています。
各社の代表コメント
Needer Inc.の代表、申 炫植は「韓国では労働人口の減少と柔軟な働き方へのニーズの高まりが同時に進行している。この出資とパートナーシップにより、両社は共にスポットワークを革新し、多くの新しい仕事の機会を提供することが期待されます」と述べています。
対するタイミーの小川 嶺も、「私たちの培ったノウハウが韓国市場においても力を発揮することを期待しています。少子化が進む中、私たちの経験とNeederの専門知識の融合が新たな可能性を開くでしょう」と強調しました。
Neederとタイミーのビジョン
Neederは「人が必要な瞬間」と「働きたい気持ち」を結ぶHRテック企業であり、急募サービスを通じて短期の仕事マッチングを実現しています。取引先にはCoupangやIKEA Koreaなどがあり、幅広い業界と連携し、短期人材のマッチングに力を入れています。
一方、タイミーは「はたらくに彩りを。」をテーマに、時間や場所にとらわれない働き方を提供しています。利用者は履歴書や面接なしで働き、即日給与精算を可能にしており、企業側も簡単に条件を設定できるシステムです。タイミーはこの取り組みを通じて「ワークバリアフリー」な社会の実現を目指しています。
まとめ
今回の出資および提携により、タイミーは韓国市場における成長を目指し、Neederと共に新たな働き方を推進していきます。この取り組みは、今後のスポットワークの発展や人手不足解消に寄与することが期待されています。両社の連携で、より多くの人々に新しい働き方の可能性が広がることを願っています。