会津の新ビール文化
2022-02-28 10:00:11
トマト農園が挑む会津の新たなビール文化と地域活性化
会津の新たな味覚、トマトが生んだクラフトビールの夢
福島県会津若松市に移住してトマト農家となった一人の男。彼は脱サラ後、トマトを愛するようになり、今ではそのトマトを使ってビールを造りたいという夢を抱いています。彼はトマト嫌いだった過去を乗り越え、会津の豊かな自然環境に魅了され、2015年から農業に取り組んできました。
農業の現状とビール造りの始まり
日々の農業を通じて彼は市場で廃棄される農作物の多さや、高齢化が進む農業の厳しい現実を目の当たりにしました。これらの問題を解決する手段として、彼は「会津ならではのビールを造る」というアイデアを思いつきました。冷涼な気候は様々な農作物の生産に適しており、特にフルーツやトマトは豊かに育つ地域です。そのため、旨味を持ちながらも廃棄される農産物を活用したビール造りができると考えました。
彼は会津の魅力を全国に広めるため、多様なフルーツやトマトを使用したクラフトビールを通じて地域を盛り上げたいと願っています。会津の温泉や伝統工芸といった魅力を結びつけるハブのような存在を目指しているのです。
良好な気候と廃棄物削減の取り組み
果物の生産が盛んな会津では、虫食いや形の悪いフルーツが廃棄されていますが、まだまだ美味しく食べられるものです。これをビールの原材料として使い、会津の美味しさを全国に届けたいと考えています。また、彼は「産業廃棄物を廃棄物にしない」という理念を持ち、ビールを造る際に出るビール粕を堆肥として利用する取り組みを進めています。このように、彼は自然に優しいビール造りに挑んでいるのです。
ブリュワリーの設立と「Cheap Chic Brewing」
彼は、大正時代に建てられた古い蔵を改装し、ブリュワリーの設立を計画中です。その隣にはボトルショップとビアバーを併設し、訪れる人々に会津の美味しいビールを提供したいと考えています。さらに、ホップの栽培にも挑戦する予定です。
ビール製造の研修を受けながら、OEMビールの製造も始めています。そして、意欲的なプロジェクトに向けて、ビールブランド「Cheap Chic Brewing」を立ち上げることが決まったのです。「チープシック」という言葉には、おしゃれを楽しむために安価なものを選び抜くという理念が込められています。
会津の魅力とコミュニティの形成
彼は、このプロジェクトを通じて自分の人生の挑戦を続け、地域での新しい生き方を示したいと思っています。また、会津の多様な素晴らしい場所を一つに結びつけ、地域に活気をもたらしたいと願っています。
現在、彼はクラウドファンディングを通じて支援を募っており、2022年の夏頃には新しいビールブランドの誕生を目指しています。全国の人々に会津の魅力をもっと知ってもらうために、今からその準備を進めています。
この新たな挑戦が、会津の魅力を発信し、地域の活性化につながることを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
グラムスファーム株式会社
- 住所
- 福島県会津若松市北会津町下野182
- 電話番号
-
090-4984-8276