日本人スタッフが語るスーダン現地からの声
2025年12月13日、世界人権デーにおいて、スーダンで活動している日本人スタッフが現地の生の声を届けるイベントが開催される。このイベントでは、約45年の歴史を持つ日本国際ボランティアセンター(JVC)と、世界70か国以上で活動を行う国境なき医師団(MSF)の二名のスタッフが登壇し、スーダンでの活動を通じて直接得たリアルな経験や想いを共有する。
イベントの概要
イベントは12月13日(土)の13:00から14:30まで、早稲田大学早稲田キャンパス3号館202教室で行われる。参加費は無料だが、寄付にご協力いただくチケットも用意されているため、興味のある方はぜひ参加を検討していただきたい。
形式は対面とオンラインのハイブリッド方式で、会場には60名まで収容可能だ。申し込みは必須で、詳細は専用のリンクから確認できる。
スーダンの現状
スーダンでは、2023年4月に発生した大規模戦闘以降、戦闘が続いている。10月には月別死者数が過去最多を記録し、1,100万人以上の避難民を生む状況に至った。国連はこの現状を「世界最悪の人道危機」と表現しており、極度の飢餓状態が広がっている。ニュースでは数字だけが伝えられるが、その背後にある人間の尊厳や生活はあまり知られていない。
スーダンにおける日本人スタッフの活動
今回のイベントに登場するスタッフは、スーダンでの活動を通じて、多くの市民の苦しみや願いを実際に目の当たりにしている。特に、直接現地で接した人々の声や体験を通じて、スーダンの現在とその人々の思いを届けることが、このイベントの大きな目的だ。支援の最前線からの「生の声」を通じて、参加者はスーダンの人々が直面している厳しい現実を理解できる。
イベントへの参加を通じた意義
国際協力やNGO活動について詳しくない方や学生など、どなたでも気軽に参加できるイベントである。このイベントは、日本にいる私たちがスーダンのことをどう考え、何ができるかを考える良い機会となる。メディア関係者の取材参加も歓迎されているので、多くの人々にスーダンの現状を伝えるための第一歩となることが期待されている。
登壇者紹介
登壇者には、JVCスーダン事業の現地代表である今中 航氏、MSFの現地活動責任者である末藤 千翔氏が含まれ、ファシリテーターには早稲田大学の上杉 勇司教授が務める。彼らはそれぞれの立場でスーダンの人々に寄り添い、支持し続けてきた信念を持つ者たちであり、その言葉は重く、参加者への影響も大きいだろう。
主催者とお問い合わせ
このイベントは日本国際ボランティアセンター(JVC)、国境なき医師団(MSF)、早稲田大学上杉 勇司研究室が共同で開催する。問い合わせ先はJVCの広報部で、メールや電話にて対応可能である。
この貴重な機会を通じて、私たち一人ひとりがスーダンの人々に何かをできるのか、改めて考えてみるべきだ。スーダンの現状を知ることが、私たちにできる第一歩である。