シャープが「LDK+」新コンセプトモデルを発表、家を超えた移動空間を提案

2025年10月30日から11月9日まで、東京ビッグサイトにて開催される「Japan Mobility Show 2025」で、シャープは新たな電気自動車「LDK+」のコンセプトモデルをお披露目します。このモデルは、家庭のリビングルームのような空間を持ち込むことをテーマに設計されています。実際、LLD+の「Part of your home」と名付けられたキャッチフレーズからも、家庭とモビリティの融合を感じられます。

この新モデルは、昨年に発表された第一弾のコンセプトを踏襲しつつ、進化した形で登場。コンパクトミニバンサイズでありながら、そのウィットに富んだ内部構造は居住空間としての余裕を持ち、自宅の延長としての利用が期待されます。シャープは、この車両には鴻海科技集團（Foxconn）のEV「Model A」を基にした技術を活用し、運転と居住スタイルの新しい形を模索しています。

運転中だけでなく、駐車時にはこの車両がシアタールームやリモートワークスペースとして利用できるそうです。具体的には、運転席と助手席の間に設けられたコンソールボックスにはテーブルやプロジェクターが備えられ、運転席が回転することで後部座席との会話が可能に。これにより、リビングのように寛げる空間が実現します。

また、車内のスクリーンを使用し、映画を観たり、オンライン会議に参加したりすることもできるガジェットとしての側面も持っています。これは、AIとIoT技術を融合させたAIoTプラットフォームによって実現されており、家庭内の家電と連携しつつ、生活パターンや嗜好を学習することで、各ユーザーに寄り添った生活スタイルを提案します。

充実したエネルギーマネジメントシステムも注目すべきポイントです。具体的には、V2H（Vehicle to Home）システムによって太陽光発電システムや家庭用蓄電池と連携し、効率的な電力利用を実現します。

これからの暮らしは、移動手段自体が家庭の一部となり、より快適でサステナブルな生活の形成が進むことでしょう。シャープは今回の新モデル「LDK+」を通じて、未来のモビリティと家庭の融合に向けた新たな価値創造に取り組んでいくとのことです。

なお、「LDK+」およびその各種機能は、現在展示のコンセプトモデルによって具体的な形で示されます。公式ウェブサイトにてさらなる情報が提供されていますので、興味のある方はぜひ訪れてみてください。今後の進展から目が離せません！