ヒョンデとeMotion Fleet、EV導入支援の新たなビジネスモデルを展開

ヒョンデがeMotion Fleetと業務提携

2025年10月31日、Hyundai Mobility Japan株式会社（以下、ヒョンデ）は、商用EVフリートソリューションを提供するeMotion Fleet株式会社（以下、eMotion Fleet）との業務提携を発表しました。この提携により、ヒョンデはeMotion FleetのEV運行とエネルギー管理システム（FMS/EMS）を活用し、法人向けのEV導入支援をより効果的に展開することが可能になります。

EV導入の重要性と課題

持続可能な社会の実現を目指す中で、商用車のEV化は急務とされています。しかし、日本では多くの企業や自治体が、充電インフラの整備や導入コスト、運行管理の課題など多岐にわたる障壁に直面しています。これらの課題を解決するために、ヒョンデはeMotion Fleetとの提携を決定。車両提供だけでなく、包括的なサポート体制を構築することで、EV導入の促進を目指しています。

トータルサポートの提供

特に注目すべきは、以下のような包括的なサービスです。

- EV導入支援: 営業所単位でのEV導入シミュレーションや最適な充電インフラの設計、トータルコスト分析を行います。
- フリート運行管理とエネルギーマネジメント: eMotion FleetのFMS/EMSを活用し、運行状況や充電状況をリアルタイムで管理。効率的な運行計画を実現します。
- 車両の提供: ヒョンデのラインナップから、IONIQシリーズや商用電気バス（ELEC CITY TOWN）など、ニーズに応じた車両を選択可能です。
- 充電器の提供: 普通・急速充電器を事業用顧客向けに提供し、エネルギー管理と連携することで安定した運用を支援します。
- アフターサポート: 整備網との連携や技術サポートを強化し、導入後の運用をスムーズに行える体制を整備します。

新たなビジネスモデルの構築

この提携は、車両メーカーとソリューション事業者が連携し、日本企業が直面しているEV導入の複雑な課題をワンストップで解決する新しいビジネスモデルの構築を目指しています。ヒョンデは、パートナーとの協業をさらに強化し、持続可能な社会の実現に向けた最適なモビリティソリューションを提供し続ける意向です。

企業情報

eMotion Fleetは、日本及びアジアで商用EVの導入や事業拠点の脱炭素化を支援するサービスプロバイダーです。彼らはドイツの物流企業などでの導入実績を持ち、豊富な経験を元にエコな運用をサポートしています。

ヒョンデは1967年に設立され、世界中でモビリティの課題解決に取り組む企業として位置付けられています。これからも革新的なソリューションを追求し、日本のEV普及を積極的に進めていくでしょう。