2024年10月30日に、シニア向けマーケティングの最新動向を探る「Aging Energy Conference 2024」がオンラインで開催されました。このカンファレンスは、株式会社オースタンスが主催し、国内最大級のシニアコミュニティサービス『趣味人倶楽部』の会員39万人を背景に、多くの参加者が集まりました。
今回のカンファレンスは、急速に進む高齢化社会において、シニア層のニーズに応えるためのマーケティング手法を探ることを目的としています。具体的には、シニアマーケットをターゲットにしたビジネス戦略や、実際の成功事例を共有する場として、それぞれのセッションが設けられました。
日本では50歳以上の世代が全体の約半分を占めており、彼らを対象としたマーケティング戦略の重要性が高まっています。この狂おしいほどの高齢化を迎える中、企業や専門家たちはどのような手法でシニア層とコミュニケーションを図り、価値を提供するのか、熱心に議論しました。
KEYNOTE: 健康長寿社会の実現に向けて〜所得倍増とシニアの活躍
開会の辞を務めたのは、株式会社オースタンスの菊川諒人社長と、財務大臣の加藤勝信氏です。このセッションでは、「健康長寿社会を実現するための環境作りと、シニアの挑戦を恐れない社会」をテーマに、政策とビジネスがどのように手を組むことでシニア層の社会参加と活躍を促進できるか、双方向の議論が行われました。
SESSION.1: 顧客ロイヤリティ向上が鍵〜美容業界の現在と未来
次に登壇したのは、花王株式会社の林裕也氏と日本ロレアル株式会社の前田ジェームス氏によるセッションです。彼らは、シニア世代に愛着や信頼を持たせるための美容マーケティングの戦略について、過去の実績を交えて具体的に話しました。顧客ロイヤリティの重要性が強調され、シニア向けの商品開発やプロモーション手法が多角的に探求されました。
SESSION.3: シニアDXの真骨頂〜デジタルを活用した顧客とのリレーション構築の秘訣
サントリーウエルネスの磯田純氏と、阪急交通社の橋口剛氏によるセッションでは、デジタル技術を駆使したシニアとのリレーションシップ構築の方法を探る議論が行われました。顧客起点でのサービス創出が焦点となり、新しいコミュニケーションモデルについて考察されました。
SESSION.5: 再春館製薬所の事例から学ぶシニアマーケティング
最後に登壇したのは、再春館製薬所の藤木慎一郎氏と、ITエヴァンジェリストの若宮正子氏です。このセッションでは、多様化するシニア層の価値観に基づいたマーケティング手法が紹介され、シニアのウェルビーイングに寄与する新たなアプローチが議論されました。シニア世代に対して、企業がどのように価値を提供し、信頼関係を築いていくかがテーマとなりました。
アーカイブ配信と次回への期待
カンファレンスのアーカイブも一部配信予定で、さらに多くの参加者が後からでも知識を深められる仕組みになっています。また、今後のカンファレンスでは、さらに新たな取り組みを提供していくとのことです。スタート地点としてのAging Energy Conference 2024は、シニアマーケットの未来を模索する貴重な機会となることでしょう。
お問い合わせ先
イベントについての詳細や、今後の応募については、Aging Energy Conference2024 事務局にお問い合わせください。