萩原エレクトロニクスがSheeva.AI社に追加出資
愛知県名古屋市に本社を構える萩原エレクトロニクス株式会社(代表取締役社長:副島 剛)は、米国のスタートアップ企業Sheeva.AI社に追加出資を行ったことを発表しました。Sheeva.AI社は、位置情報に基づく車載決済プラットフォームを開発しており、高精度な位置情報技術で注目されています。
Sheeva.AI社の技術革新
Sheeva.AI社は、GPS信号のみならず車両に搭載されている様々なセンサーのデータを活用し、独自のアルゴリズムを用いて位置情報の精度を向上させています。従来の技術では、誤差が10メートルから20メートルに達することがありましたが、Sheeva.AI社はその誤差を2メートル以内に抑えることを実現しました。
この技術は高額な機器や大規模なインフラ整備を必要とせず、車載決済に応用可能なレベルに達しています。これにより、ドライバーは駐車場料金やガソリン代などを、クレジットカードやスマートフォンを見せることなく自動で支払うことができるようになります。
グローバルな展開
本年4月、Sheeva.AI社は自動車OEMパートナーであるStellantis社のシトロエンと共同で、インドにおいて初の車載決済サービスを立ち上げました。この成功を受けて、Sheeva.AI社はインド市場での事業拡大に加え、米国や日本を含む国際的な展開を視野に入れて進んでいます。
追加出資の背景
萩原エレクトロニクスは、2019年からSheeva.AI社の車載センサーを使用した位置情報関連ソフトウェアの提供を行ってきました。2021年には初の出資を実施し、その後Sheeva.AI社は着実にビジネスを拡大。国内市場でも、次世代駐車場の車載決済デモシステムを開発し、Japan Mobility Show 2023での発表を果たしました。
2024年には「Sheeva Partners' Day」を主催し、多くの企業から技術への期待が寄せられました。これを受け、さらなる出資と日本市場への本格展開が決定されました。
今後の展望
萩原エレクトロニクスは、Sheeva.AI社と連携し、日本での車載決済サービスの立ち上げを加速させます。それにより、スマートでストレスフリーなクルマライフの実現を目指し、国際市場でもさらなる成長を図ります。
自動車業界が変革を迎える中、萩原エレクトロニクスはその先駆者としての役割を果たします。最新の技術を持つSheeva.AI社とのパートナーシップを通じて、未来のモビリティサービスの展開に期待がかかることでしょう。