全国きき酒選手権大会の熱戦を振り返る
2023年11月15日、東京の大手町プレイス ホール&カンファレンスで開催された『第44回全国きき酒選手権大会』は、全国各地から集まる酒好きたちにとって特別な日でした。日本酒の素晴らしさを再認識し、競技を通じてその魅力を伝えるこのイベントは、日本酒の業界関係者や愛好者にとって重要な機会となっています。
今年も69名の代表選手が集結し、個々の技術と知識を競いました。大会は「団体の部」と「個人の部」に分かれ、それぞれが日本一の名誉を賭けて争います。今年の大会では、長野県のペア、林 直哉さんと原田 友美さんが「団体の部」での優勝を果たし、長野県は3度目の栄冠を獲得しました。お二人は、夢にまで見たトロフィーを手にし、喜びを隠せませんでした。
京都府の福井愛さんが個人の部で優勝
また、個人の部においては京都府の福井愛さんが優勝の栄冠を手にしました。「非常に驚いています。まずは京都伏見のお酒造組合と友人たちに報告したい」と、満面の笑みで喜びのコメントを語りました。京都府にとってはこれが2回目の栄光です。
大学生部門でも新たな才能が
さらに注目すべきは「大学生対抗の部」で、長岡技術科学大学の山本力也さんと門田倫さんのペアが優勝しました。彼らは「きき酒競技が想像以上に難しく、勝つなんて思ってもみなかった」と振り返り、驚きと共にその名誉を喜びました。
社会人の部でも新しい挑戦
新たに設立された「社会人日本酒愛好会対抗の部」においては、SDT日本酒部の吉田和正さんと細谷和正さんが優勝し、活動を始めたばかりの彼らにとって、この勝利は思いがけないものでした。「まさか優勝できるとは、本当に驚いている」と、歓喜に満ちた表情を見せました。
筆記試験と講演も充実のプログラム
大会の中では筆記試験も実施され、30問にわたる日本酒に関する難問が出題されました。また、前回大会優勝者によるトークショーでは、日本酒についての学びや、独自のトレーニング方法を共有しました。特に記憶に残ったのは、香りが立たない日本酒でも味わいを判別するための訓練法です。
懇親会で新たな交流も
懇親会では、参加者同士が互いの健闘を称え合い、様々な日本酒について情報交換する姿が見られました。大会を通じて年齢や背景を越えて集まった人々が、共通の“日本酒”という言語で親交を深める様子が印象的でした。
次回大会に向けて
今年の大会を振り返り、日本酒造組合中央会の嘉納治郎右衛門さんは、「今年は新たな応募者が増え、大会の裾野が広がっている。これからも盛り上げていきたい」と述べ、今後の発展を期待していました。残念ながら今年参加できなかった方も、来年はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。日本酒の世界には、まだまだ驚きと発見が待っています。