絵本『ねぇだっこ』が描く、ぬくもりと愛情の世界
2024年9月12日、株式会社ブロンズ新社から新しい絵本『ねぇだっこ』が発売されます。この作品は、デザイナーでありアートディレクターの柿木原政広氏によって創作されました。『ねぇだっこ』は、彼にとって7冊目となる絵本で、特に赤ちゃんやその家族に向けたファーストブックです。
絵本の魅力
本書のテーマは、「だっこのぬくもり」。ページをめくるごとに、果物や野菜たちが愛情深く親しみをこめて「ねぇ、ねぇ、だっこ」とせがみます。りんごがバナナに優しく抱かれ、じゃがいもがキャベツに寄り添い、マッシュルームがマスカットを抱きしめる様子は、まさに親子の絆や愛情を象徴しています。これらの描写は、親子でも、親子でなくても、共にいることで感じられる幸せや温かさを表現しており、読者の心に温もりをもたらすことでしょう。
特に言葉のリズムが心地よく、繰り返しの表現が赤ちゃんにも響くため、親が子どもに読み聞かせるのにもぴったりです。ページをめくるたびに、果物や野菜たちが抱き合っている様子が描かれており、思わず抱きしめたくなるような気持ちになります。
著者の紹介
柿木原政広氏は、広島県で生まれ、デザイン界での豊富な経験を持つ著名なアートディレクターです。2007年に設立した「10inc.」では、数多くのプロジェクトや展覧会を手掛けてきました。彼の作品は、静岡市美術館や角川武蔵野ミュージアム、藤高タオル、富士中央幼稚園など、多岐にわたります。また、絵本の制作にも力を入れており、過去には『ぽんちんぱん』や『おっととっと』など、多様な作品を生み出してきました。
展覧会のお知らせ
新作『ねぇだっこ』の刊行を記念して、11月8日から「柿木原政広の世界展」(仮)が開催されます。この展覧会では、絵本の全ページのパネル展示に加え、柿木原氏が関わったさまざまなアートディレクションや映像作品なども展示予定です。また、共同開発したカードゲーム「ROCCA(ロッカ)」を体験できるコーナーも設けられるなど、訪れる人々を楽しませる企画が盛りだくさんです。
展覧会の詳細
- - 会期: 11月8日(金)、9日(土)、10日(日)、15日(金)、16日(土)、17日(日)
- - 時間: 各日13:00~17:00(入場無料)
- - 会場: ブロンズ新社ギャラリー「青銅Room J」(東京都渋谷区)
また、著者の柿木原政広氏は、11月8日の展覧会初日に在廊予定です。この機会に直接話を聞けるチャンスをお見逃しなく!公式情報などは、ブロンズ新社のWebサイトをチェックしてください。
『ねぇだっこ』は、今後の親子のコミュニケーションに役立つ一冊であり、愛情をもって育んでいく大切さを改めて感じさせてくれるでしょう。全国の書店で購入可能ですので、ぜひ手に取ってみてください。