プロントコーポレーションと全自動かき氷ロボット
株式会社New Innovationsが手掛ける全自動調理ロボット「Kakigori Maker」が、株式会社プロントコーポレーションの運営する和カフェ「Tsumugi」に導入され、話題を呼んでいる。このロボットは、かき氷の調理プロセスを効率化し、品質を一定に保つための革新的な技術を採用している。2024年6月より導入店舗が増加する見通しだが、その導入によりどのような効果がもたらされるのか、営業統括本部第3営業部長の西村誠氏に話を伺った。
導入の背景
これまでかき氷の調理には約10~12時間の研修が必要だったが、「Kakigori Maker」を導入することで、この時間が約1/3に短縮された。これは、プロントコーポレーションにとって大きな業務改善を意味している。さらなる作業効率の向上も期待されており、実際に導入後はスタッフが他の仕事をこなす時間が40〜60秒確保できるようになった。これによって、作業効率が飛躍的に向上した。
待ち時間の短縮
特に夏季にはかき氷の需要が高まり、店舗によっては1日700杯以上の販売が求められるため、顧客を長時間待たせてしまうことも少なくなかった。しかし「Kakigori Maker」の導入により、注文から提供までの時間が大幅に短縮され、スピーディーなサービスを実現することができた。これにより、顧客体験の質も向上しており、多くの人々に喜ばれている。
顧客体験の向上
また、ロボットの稼働を見守る子どもたちの姿も印象的だ。店頭でかき氷を作る様子を眺めることで、子どもたちが興味を持ち、さらに「お母さんにかき氷をつくる企画」などのイベントを通じて家族で楽しむ機会も増えた。従来よりも簡単な操作でかき氷づくりを体験できることが、このロボットの大きな魅力の一つである。
Kakigori Makerの機能
「Kakigori Maker」は、かき氷機と連動し、リアルタイムで氷の盛り具合を調整するシステムを搭載している。このシステムにより、気温、湿度、氷の密度に左右されることなく、均質な盛り付けが可能となる。これまで課題とされてきた手作業によるばらつきを解消し、品質の安定を実現した。
今後の展望
New Innovationsは、この技術をさらなるチャレンジと捉えて次世代の調理ロボット開発に励んでいる。次いで、2025年にはハンバーガーの全自動調理ロボットもリリース予定で、さらなる業務の効率化が見込まれる。ロボティクス技術の発展は、飲食業界における生産性向上だけでなく、新たな顧客体験の創造に寄与していくことでしょう。今後も同行の動向に注目が集まる。
企業情報
株式会社New Innovationsは、東京都江東区を本社とする企業で、「人類を前に進め、人々を幸せにする」という理念のもと、OMOソリューションの提供を行っている。各種ロボット開発やAI技術を駆使し、ビジネスの効率化に取り組んでいる。これからの展開に目が離せない。
詳細は公式サイトをチェックしてみてはいかがだろうか。
対象の店舗もぜひ訪れて、全自動かき氷ロボットのスピードと品質を体験してほしい。