新たな食のサービスが始まる
株式会社スープストックトーキョーが運営する「Soup Stock Tokyo」とファミリーレストラン「100本のスプーン」は、2025年2月3日から新たに「食べやすさ配慮食」サービスを導入することを発表しました。このサービスの主な目的は、年齢や健康状態により「食べる力」に不安を抱える方々に寄り添った食事を提供することです。
食べやすさ配慮食の狙い
「食べやすさ配慮食」は、高齢者や障がいを持つ方、また歯の治療中で硬いものが食べられない人々に特に配慮された食事です。誰もが同じ食卓を囲みながら「美味しい」を分かち合えるような環境を作ることを目指しています。このサービスは、年齢や状況を問わず多様な食事ニーズに応える「ユニバーサルデザインフード」を基にしており、具のないなめらかスープや、食材の硬さや滑らかさに配慮したメニューが揃っています。
具体的なサービス内容
ルミネ立川店とみのおキューズモール店では、食材を選ぶ際、食べやすさを重視しています。温度調整のリクエストにも応えることができ、調理器具の貸し出しも行っています。また、100本のスプーン全店舗でも同様のサービスが展開される予定です。
具体的には、料理の形態を個々に応じて調整し、特に学校などの団体利用を想定したサービスとなっています。利用者は、温度調整や食器類の洗浄対応を受けられる他、制限のある食事においては、持参したレトルト食品やお弁当を持ち込むことが可能です。ただし、温めや盛り付けのサービスは行っていませんので、持参したお弁当には各自で工夫が必要です。
利用方法について
利用者にとって安心して食事を楽しむためには、事前予約が推奨されています。利用日の数日前までに店舗に確認するとスムーズに案内を受けることができます。また、各店舗の詳細については、公式ウェブサイトで確認可能です。
Soup for Allの理念
スープストックトーキョーが掲げる「Soup for all!」という理念のもと、同じ食事を同じ食卓で楽しむことができるよう広がりを持たせています。このサービスは、全ての人が一緒に食卓を囲むことができる社会を目指し、フードバリアをなくしていく取り組みの一環です。
オンラインでもスープを販売
さらに、Soup Stock Tokyo公式オンラインショップでは「食べやすさ配慮食」をテーマにした冷凍スープセットも販売されています。これは、食材に配慮された4種類のスープを詰め合わせたもので、店舗に行かなくとも自宅で利用することができます。
結び
スープストックトーキョーと100本のスプーンが実施する「食べやすさ配慮食」サービスは、ただの食事提供に留まることなく、食を通じて様々な人々の生活を豊かにする一歩であると言えるでしょう。今後の展開が楽しみです。