中山間地・松田町寄からの新しい風景を伝える地域誌『YADLOG』創刊

地域の小さな物語を記録する『YADLOG（ヤドログ）』

松田町寄地区で新たに創刊された地域誌『YADLOG（ヤドログ）』が、2025年9月20日（土）に発行されます。本誌は地域の多様な風景や生活を丁寧に記録し、地元の魅力を広く伝えることを目的としています。今回のテーマは「寄り道の、」で始まる物語。そのタイトルは、寄の地名「YADORIKI」と記録を意味する「LOG」を組み合わせた造語です。

地域とのつながりを大切にした取材

創刊号では、寄地区に位置する7つの集落を取材し、それぞれの地区を代表する住民へのインタビューを掲載します。地域の茶畑を守る方、古道や風景保全の活動を行う方、宿泊や観光業に携わる方々など、多様な人生の物語が紹介されます。これらの記事は、ただの観光情報や広報誌とは異なり、実際にその土地で生きる人々の思いや風景を、心を込めて伝える内容となっています。

編集者の思いと今後の展望

このプロジェクトを支えるのは、地域の人々の生活や思いに深い愛着を持つ3人の編集者です。

- 石井久和（綱右衛門有限会社・いしい茶園）：地域を守るという覚悟を持って、自らの茶園を大事にしつつ、地域活性化に向けて新たな一歩を踏み出しました。
- 米山愛莉（松田町役場定住少子化担当室）：町の職員として地域に住む人々の温かさや日常の魅力を伝える視点を大切にしています。
- 長谷部駿（慶應義塾大学環境情報学部）：新大学生の目線で、地域の独自のリズムと人々の温もりを誌面に表現しています。

このように、異なる視点から地域の魅力を掘り下げ、読者に新しい発見を提供します。

『YADLOG』の役割と意義

『YADLOG』は、地域住民同士の相互理解を深めることと同時に、地域外の人々にも寄地区の魅力を伝える重要な媒体となることを目指します。住民へのインタビューを通して、地域の人々の生活や価値観を共有し、その情報をもとにポータルサイトを整備して移住希望者や地域に興味を持つ人々が寄地区の実情を把握できる仕組みを作ります。これにより、地域の魅力を具体的に伝え、移住や交流を促進します。