受注業務の自動化
2025-04-24 10:43:16

フライスターとユーザックシステム、93.6%精度の受注業務自動化を実現

フライスターとユーザックシステム、受注業務の自動化に成功



はじめに


フライスター株式会社とユーザックシステム株式会社が共同で実施したプロジェクトが大きな成果を見せました。受注業務の完全自動化を目指すこの実証実験では、AIエージェントとRPAを活用し、93.6%という高精度での自動化が実現されました。これは人手不足や業務効率化が求められる中での重要な一歩です。

背景と目的


フライスターは、長年にわたり生産ラインの効率化を進めてきましたが、受注業務においては、非定型業務が多く、業務システムの自動化が進んでいませんでした。このプロジェクトの目的は、特にイレギュラーな対応が求められる受注業務の効率化を図ることでした。受注業務には、誤入力や人手不足がもたらす問題があり、これをどうにか改善したいとの思いが両社にありました。

実証実験の詳細


実証実験の中心となったのは、4つのプロセスです。

1. FAX注文書の取得精度
- 精度: 94.9%
2. 商品情報の取得精度
- 精度: 100.0%
3. 取引先情報の取得精度
- 精度: 93.6%
4. 基幹システム連携データ出力精度
- 精度: 100.0%

これらの結果は、自動化の高い精度を示すもので、特に商品情報と基幹システムへのデータ出力部分では100%を達成しています。重点的に改善が求められる部分は、FAX注文書の情報取得において、技術のさらなる向上が期待されています。

今後の展望


この結果を受け、フライスターは「受注AIエージェント」の導入について本格的に検討を始め、ユーザックシステムは導入を進めるためのプロセスを整える予定です。また、企業間でのFAXによる受発注業務の自動化ニーズは非常に高いため、今後の拡販にも力を入れ、さらなる精度向上を目指して取り組んでいくとのことです。

担当者のコメント


フライスター営業部の都丸寿雄氏は、「今回の検証結果は、受注業務のあり方について新しい展望を示すものでした」と語り、異なるFAXレイアウトに対応できる技術が、業務の自動化をより現実的にしたと評価しています。また、ユーザックシステムの上野真裕室長も、商品名の類似性からもたらされた初期課題にも関わらず、100%の精度を達成できたことを大きな成果として挙げています。

企業概要


フライスター株式会社は1947年に創立され、食感にこだわり続けながらパン粉を生産しています。主力商品は家庭用乾燥パン粉と専門店仕様生パン粉で、常に消費者のニーズを第一に考えた製品開発を行っており、安全対策にも力を入れています。

ユーザックシステム株式会社は1971年に設立され、特に業務課題解決のためのノウハウを活かしたシステムを提供しています。RPAやEDI、物流・帳票などのコストパフォーマンスに優れた解決策を追求し、地域貢献にも努めています。

今後の両社の連携によって、受注業務の自動化がもたらすメリットはさらに広がりを見せるでしょう。


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会社情報

会社名
ユーザックシステム株式会社
住所
大阪府大阪市中央区瓦町1-6-10JPビル3F
電話番号
06-6228-1383

トピックス(経済)

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