STシリーズのJMAG搭載
2025-09-25 08:52:13

小型高速モータの効率化を進める極薄電磁鋼帯「STシリーズ」のJMAG搭載

小型高速モータ用の新たな武器、極薄電磁鋼帯「STシリーズ」の登場



日本金属株式会社は、自社の無方向性極薄電磁鋼帯「STシリーズ」について、株式会社JSOLが開発した電磁界解析ソフトウェア『JMAG』に材料データを公式に搭載したことを発表しました。この動きは、モータ設計の効率化を大幅に進めるものと期待されています。特にJMAGを利用するユーザーは、材料データの入力作業が不要となり、シミュレーションに基づく設計・開発プロセスが迅速化されます。

JMAGがもたらすデザイン革命



JMAGは、モータ、発電機、トランス、アクチュエーターなどの設計に用いられる電磁界解析ソフトであり、性能や挙動を予測・評価するために広く用いられています。今回の搭載により、ユーザーは新たに提供される「STシリーズ」の材料データを簡単に取り入れることが可能になり、これまでの設計作業が格段に楽になるでしょう。

極薄化のメリットとは?



STシリーズの特徴として、厚さが0.050~0.150mmという極薄の設計があります。これは従来の電磁鋼帯と比較して高い薄型化を実現。これにより、モータ内部での渦電流損失を抑え、400Hz~20,000Hzの高周波領域において低損失特性を示します。結果として、高効率なモータの開発が可能となり、特にドローンや精密機器、医療機器、航空宇宙機器、電動工具などの分野で活用が期待されます。

環境への配慮も



また、STシリーズはその高い性能によるエネルギー削減効果から、日本金属が定める環境配慮製品「エコプロダクト」として認定されています。2050年までにCO₂排出量をネットゼロにすることを目指し、持続可能な製品開発を支援するための取り組みが強化されています。

新たに加わった材料データ



2023年9月にリリースされたJMAGの最新バージョン(Ver.24.2)には、以下の新しい材質が搭載されました:
  • - ST050(板厚0.05mm)
  • - ST080(板厚0.08mm)
  • - ST100(板厚0.10mm)
  • - ST150(板厚0.15mm)
これにより、より多様なニーズに応えるための幅広い選択肢が提供されます。

その他の製品情報



日本金属は、方向性極薄電磁鋼帯「GTシリーズ」も販売しており、今回搭載された「STシリーズ」との組み合わせにより、革新性あふれる製品開発を強力にサポートします。お客様が高効率なモータや次世代パワーエレクトロニクス機器、さらには高周波トランスやインダクタを開発する際には、非常に有用な素材となることが期待されます。

さらなる情報提供



日本金属とその関連会社、日金電磁工業株式会社は、長年にわたり独自技術を活かしており、0.1mm未満の極薄電磁鋼帯を日本でただ一つ提供しています。50年以上の実績を背景に、国内外の顧客から高い評価を得ています。具体的な製品や技術情報については以下のウェブサイトをご覧ください。


本リリースに関するお問い合わせは、総務部までご連絡ください。

また、製品情報や技術的なお問い合わせについては、プロダクションプロセス・サポート部にご連絡ください。


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会社情報

会社名
日本金属株式会社
住所
東京都港区芝5丁目29番11号G-BASE田町10・11階
電話番号
03-5765-8111

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