インバウンド商談の効率化を実現する「immedio」が3.5億円を調達!
顧客の問い合わせや資料請求といったインバウンド商談の獲得効率を大幅に向上させるSaaS「immedio(イメディオ)」を提供する株式会社immedio(本社:東京都品川区、代表取締役:浜田 英揮)は、シリーズAラウンドにてDNX Ventures、DEEPCORE、Sansan、G-STARTUP等を投資家に迎え、3.5億円の資金調達を実施したことを発表しました。今回の調達により、累計調達金額は5億円となります。
インバウンド商談の重要性と課題
B2B事業において、Webマーケティングの広がりを受け、顧客からの問い合わせや資料請求といったインバウンド商談の重要性が高まっています。顧客の行動を起点とするインバウンド商談は、営業担当からのアクションで設定されるアウトバウンド商談と比べて、受注率が約2倍高いというデータがあります。
しかし、日本のインサイドセールスにおける商談獲得率は25%程度にとどまっているのが現状です。その背景には、①営業担当からのフォローアップが遅く、顧客の興味関心が薄れてしまう、②顧客に関する情報が少なく、適切な提案ができない、③営業担当のリソース不足で、しっかりとしたフォローアップができない、といった課題があります。
「immedio」が解決する課題とは?
「immedio」は、これらの課題を解決するために開発された、インバウンド商談特化型のSaaSです。主な機能は以下の通りです。
商談の自動獲得:顧客の温度感が最も高い問合せや資料請求直後のタイミングを逃さず、営業担当との商談につなげます。ウェブサイト上のポップアップで営業担当の空き時間をリアルタイムで提示し、顧客が1クリックするだけで会議通知の送付、Web会議の設定といったアポ処理業務が完了します。夜間や土日も常に自動で商談を獲得します。
商談の自動割振り:顧客情報、企業データベース情報、Salesforce上の商談履歴などを基に、特許技術を活用して最適な営業担当を自動で判定します。
追客の自動化:顧客とのやり取りを自動化し、適切なタイミングでフォローアップを行います。
カスタマージャーニーの改善:顧客接点を可視化し、顧客体験を向上させます。
インサイドセールス業務の効率化:営業担当の負担を軽減し、より多くの顧客対応を可能にします。
リード情報の取込・CRM連携:各種CRMツールとの連携により、顧客情報を一元管理します。
導入事例と今後の展望
「immedio」は、SaaS企業を中心に広く活用されており、すでに60社以上のSaaS企業に導入されています。Sansan、マネーフォワード、freeeなど、上場企業での導入事例も多く、上場SaaS企業時価総額Top 5社のうち4社で導入実績があります。
さらに、オンラインマーケティング向けのツールとしてだけでなく、展示会等のオフラインマーケティングでも活用できるよう、機能を進化させています。昨年9月には、名刺のOCRから現地での商談獲得までを一貫して行えるツール「immedio Forms」をリリースし、展示会のROI向上に貢献しています。
今回の調達資金は、①新しいバーティカルでのPMFの模索、②インバウンド商談を更に加速する新機能の開発、に投資されます。特に、B2B SaaSでの利用だけでなく、不動産や転職などB2C事業においても活用が進んでいます。マーケティングと営業に積極的に投資し、新しいバーティカルの開拓を進めるとともに、AIの活用などにより、より多くの質の高いインバウンド商談創出を目指していきます。
投資家からのコメント
今回の調達にあたり、DNX Ventures、DEEPCORE、Sansan、G-STARTUPなどから多くの投資家からの支持を得ています。各社のコメントは以下の通りです。
DNX Ventures
Managing Partner/Head of Japan倉林 陽Principal中野 智裕
「シリーズAをリードさせていただき大変嬉しく思います。浜田さんが誠実に課題に向き合い、Must Haveなプロダクトを育てていく過程や、実直で規律ある優秀なタレントを次々に仲間にして、カルチャーが醸成されていく様子を、頼もしく見てきました。immedioの価値の拡がりによって、買い手と売り手の出会いはさらに滑らかになるはずです。DNXが重点的に支援してきた多くのセールステック企業も驚くようなインパクトをimmedioがもたらすように、今後も力強く応援して参ります。」
DEEPCORE TOKYO 2号投資事業有限責任組合 (運営会社: 株式会社ディープコア)
Executive Investment Director左 英樹
「特にB2B領域における営業活動において、その「質とタイミング」の重要性が高まっています。immedioを活用すれば、見込み顧客が商材に対する意識が最もホットな問い合わせのタイミングで、商談化を実現することができ、顧客特にインサイドセールス担当者にとって重要なテーマである「効果的・効率的な商談獲得」を実現することができます。また、労働生産性の向上が叫ばれる中、The Model型の営業組織の一つであるインサイドセールスの業務は、まだその改善余地が未だ大きいです。immedioのツールが広まることにより、顧客企業にとって最重要なテーマである、効果的・効率的な商談獲得の実現に加え、営業・インサイドセールスの生産性向上に寄与し、営業現場におけるDX実現につながることを期待しています。今後も同社の成長をサポートしていきます。」
Sansan株式会社
取締役/執行役員/CFO橋本 宗之
「前回のシードラウンドでの出資以来、immedioの着実な成長を間近で見ることができ、改めてimmedioが向き合っている商談獲得における課題とその周辺領域のポテンシャルを実感したため、今回追加出資させていただきました。
浜田さんはSansanのアルムナイであると同時に、ともに営業DXに向き合う仲間でもあり、今後のチャレンジもご一緒できることを楽しみにしています。
Sansanのこれまでの経験やアセットを活かし、引き続きimmedioをサポートさせていただきます。」
G-STARTUP
G-STARTUP事務局澤渡 美帆
「G-STARTUP 8th batchにご参加いただいたこときっかけにご支援させていただいています。浜田さんはインサイドセールスにおける深い現場理解と圧倒的な熱量で、領域の複雑な課題に真っ向から挑まれている素晴らしい起業家です。鋭い洞察力と高い行動力でプロダクト、事業プランを磨き上げ、Demo Dayでは見事優秀賞に輝かれました。今回の資金調達を通して、組織拡大を一層加速させることで、業界を牽引するリーダーとしてさらなる飛躍を遂げてくれることを期待しています。そしてユニコーン企業へと成長されることを心から応援しています!」
代表コメント
株式会社immedio代表取締役浜田英揮
「私は前職Sansanでインサイドセールスと出会いました。ビジネスの司令塔としての役割を持ちながら、日中の時間の多くが架電に取られ、その8割がお客様と接続出来ていないという現状に、強い課題感を抱きました。
企業の成長は常に営業の人数と比例します。それならば、営業の業務からムダを無くし、今と同じ人数でより多くの顧客を担当することができれば、日本企業の成長がさらに加速されるのではないか。それがイメディオ創業の原点です。
今回の調達資金を活用し、「なめらかな出会い方をデザインし、価値の流通を加速する」というミッションの実現に向けて、チーム全員で邁進して参ります。」
まとめ
「immedio」は、インバウンド商談の獲得効率を大幅に向上させることで、企業の事業成長に貢献する革新的なSaaSです。今回の資金調達を機に、更なる機能開発と事業拡大を進め、インバウンド商談領域を牽引していくことが期待されます。