若者の海外旅行意欲が二極化
最近、若者の海外旅行離れが新聞やネットニュースで頻繁に取り上げられています。しかし、株式会社令和トラベルが運営する旅行アプリ『NEWT(ニュート)』が実施した調査によると、実際には若年層の海外旅行に対する意向は大きく二つのグループに分かれていることがわかりました。
調査では、18歳から29歳の年齢層に対して「海外旅行に行きたい派」と「行きたくない派」の意向を調査。その結果、「行きたい派」は約50.7%と、非常に多くの支持を受ける一方で、「行きたくない派」も約37.2%に達することが確認されました。これにより、今の若者がどのように海外旅行を捉えているのか、その内訳が浮かび上がります。
SNSの影響と経済格差
背景には、可処分所得の差や、SNSの影響、また世界情勢の変化という複数の要因が存在します。特にSNSが旅行のプロセス(「タビマエ・タビナカ・タビアト」)にしっかりと関与していることが、調査を通じて浮き彫りとなりました。旅行はもはや「行く」だけではなく、如何にそれを「見せるか」が重要視されています。
「行きたくない派」に関しては、SNSの疲れや国内旅行への無関心、さらには経済的なハードルが影響を与えていました。実際、「行きたくない派」の約40%が可処分所得が月1万円未満だという結果も浮かび上がっています。一方で、旅行意欲の高い「行きたい派」はSNSを駆使し、様々な旅行情報を収集・発信していることがわかりました。
若者の不安要素
また、旅行に対しての不安や心理的なハードルも大きな問題となっています。特に「行きたいけれど未経験の層」は、出費や言語の壁、感染症などに対して強い不安を抱えており、これも旅行意欲の二極化を助長している要因です。
SNSと旅行行動の新たな形
『NEWT』の調査結果によれば、旅行を計画する際の情報収集はSNSがメインの手段となっており、旅行中でもSNSをチェックし、帰国後にもその体験をシェアする傾向が強まっています。特にSNSを使って「受動的検索」(偶然目にした情報から旅行先を決定)を行い、その後に「能動的検索」(旅行先情報を具体的に調べる)に繋がるという二段階の情報利用が見られます。これは旅行行動がSNSと切り離せない関係であることを示しています。
まとめ
このように、若者の海外旅行意欲は一見すると減少しているように思える一方で、実はSNSや経済状況など様々な要因が絡み合い、二極化した意見が生まれていることが理解されました。『NEWT』は、今後もこの変化を注視しながら、誰もが安心して旅行を楽しめるサービスを提供していく所存です。全体の調査レポートは、NEWTの広報担当まで連絡いただければ取得可能です。興味のある方はぜひご確認ください。